FAMLog
FileMaker Pro 9の新機能:条件付き書式
September 19, 2007
FileMaker Pro 9では、レイアウトオブジェクトに条件付き書式を定義できる機能が新たに追加されました。これにより、データベース構造を変更することなく、指定した任意の条件を満たす場合にレイアウトオブジェクトの書式を動的に変更させることができます。
レイアウトモードで単一、複数またはグループ化されたオブジェクトを選択した後、[書式]メニューの[条件付き...]を選択することで、条件付き書式に関する設定ができるダイアログボックスが表示されます。
条件付き書式を設定できるレイアウトオブジェクトは以下の通りで、長方形や線などの非テキストオブジェクトには条件付き書式を設定することはできません。
・テキスト
・フィールド
・マージフィールド
・レイアウト記号(日付、時刻、ページ番号、レコード番号など)
・テキストベースのボタン
・Webビューア
FileMaker Pro 9の主な新機能一覧
August 22, 2007
2007年9月中旬に発売される予定である「FileMaker Pro 9」は、ここ何年もの間で最もドラマチックな新製品と位置付けられており、数多くの機能が追加ならびに改善されています。
FileMaker Pro 9の主な新機能の一覧は、以下の通りです。
・外部SQLデータソースとの接続
・FileMaker クイックスタート画面
・リンク送信データベース共有機能
・PDFに追加
・スクリプトのグループ化/編集ツール
・条件付き書式
・レイアウトオブジェクトの自動サイズ変更
・強化されたWebビューア
・強化されたタブコントロール
・強化されたレイアウトオブジェクト
FileMaker 9 製品ラインは、MySQL、Oracle、Microsoft SQL Serverといった外部SQLデータソースに一方向または双方向でライブ接続する機能を新たに備えています。
[関連]New Features of FileMaker Pro 9(FileMaker Knowledge Base)
Rfm 1.0
July 12, 2007
Six Fried Riceが、オブジェクト指向スクリプト言語RubyからFileMaker ServerでホストされているFileMakerデータベースへのアクセスを可能にするオープンソースソフトウェア「Rfm 1.0」を公開しています。
Rfm(FileMaker API for Ruby)は、MITライセンスで提供されるオープンソースソフトウェアです。XMLを使用したカスタムWeb公開機能を利用する前提のソフトウェアであるため、動作環境としてFileMaker Server Advanced(バージョン7もしくはそれ以降)あるいはFileMaker Server 9が必要になります。
同時に、Ruby on RailsとRfmを利用したサンプルサイトも公開されており、そのソースコードもダウンロードできるようになっています。
(2008/03/06追記:Rfmサンプルサイトのリンク先URLを変更しました。)
Rfm 0.2.0
June 25, 2007
オブジェクト指向スクリプト言語RubyからFileMaker Server AdvancedでホストされているFileMakerデータベースへのアクセスを可能にするオープンソースソフトウェア「Rfm 0.2.0」が公開されています。
バージョン0.2.0では、Rfm::Serverオブジェクトのオプションとして:raise_on_401が追加され、これまで未実装であったオブジェクトフィールドがサポートされるようになっています。その他にも日時情報の取り扱いが改善されるなど、不具合の修正や機能追加・改善が行われており、アルファ版相当だったものがベータ版相当として位置づけられるようになっています。
付属のREADMEも一部更新されていたため、README日本語訳もあわせて更新を行いました。現時点では配布パッケージに含まれていませんが、下記よりバージョン0.2.0用のREADME日本語訳のファイル(README.ja)をダウンロードできます。
・ダウンロード:「Rfm 0.2.0 README日本語訳」
なお、Rfmをインストールするためには、Rubyのパッケージ管理ツールであるRubyGemsを利用できる環境が必要です。
(2007/07/12追記:タイトルを「Ruby FileMaker API 0.2.0」から「Rfm 0.2.0」に変更し、さらに「Ruby FileMaker API」を「Rfm」という表記に変更しました。)
Rfm 0.1.0 README日本語訳
June 20, 2007
オブジェクト指向スクリプト言語RubyからFileMaker Server AdvancedでホストされているFileMakerデータベースへのアクセスを可能にするオープンソースソフトウェア「Rfm(FileMaker API for Ruby)」に付属するREADMEの翻訳を行いました。
下記よりREADME日本語訳のファイル(README.ja)をダウンロードできます。
・ダウンロード:「Rfm 0.1.0 README日本語訳」
Rfmは、書籍「FileMaker Pro大全」の原著者の1人であるGeoff Coffey氏によるプロジェクトであり、2006年9月にバージョン0.1.0が公開されました。まだ実装されていない機能があり、ベータ版の前のアルファ版相当と位置づけられています。
なお、Rfmをインストールするためには、Rubyのパッケージ管理ツールであるRubyGemsを利用できる環境が必要です。
(2007/06/25追記:2007年6月23日にRfm 0.2.0が公開されました。)
(2007/07/12追記:2007年7月10日にRfm 1.0が公開されました。同時に、本記事のタイトルを「Ruby FileMaker API README日本語訳」から「Rfm 0.1.0 README日本語訳」に変更し、さらに「Ruby FileMaker API」を「Rfm」という表記に変更しました。)
グローバルフィールドの定義
February 26, 2007
FileMaker Proでグローバル格納オプションが有効になっているフィールドは、「グローバルフィールド」と呼ばれます。
グローバルフィールドには、ファイル内のすべてのレコードで共通に使用される単一の値が含まれます。フィールドオプションの[データの格納]タブにおいて、[グローバル格納(すべてのレコードに1つの値)を使用する]にチェックをつけると、そのフィールドはグローバルフィールドとして扱われるようになります。
FileMaker Pro 7以降において、グローバルフィールドには、集計以外のすべてのフィールドタイプ(テキスト、数字、日付、時刻、タイムスタンプ、オブジェクト、計算)を使用することができます。
なお、グローバルフィールドに索引を設定することはできません。
fmxslt:set_session_object関数の引数
February 22, 2007
「FileMaker Server 8 Advanced カスタムWeb公開ガイド」には、fmxslt:set_session_object関数の引数としてノードセットや論理値を指定できることが記載されていますが、実際にはノードセットおよび論理値を指定することはできません。
fmxslt:set_session_object関数に渡されるオブジェクトは文字列として解釈されるようになっています。オブジェクトが文字列に変換されない場合はセッションに値が保存されず、FileMaker XSLT拡張関数のエラーコードは10100(原因不明のセッションエラー)が設定されます。また、空の文字列やnullを使用してセッションオブジェクトを設定しようとしても、上記と同様のエラーコード10100のエラーが発生します。このことは、fmxslt:set_session_timeout関数の件と同様、「FMS Web お読みください.pdf」にて言及されています。
なお、セッションの変数を削除する場合には、fmxslt:remove_session_object関数を使用します。
拙訳ソフトウェア一覧
January 10, 2007
FileMaker Pro関連の拙訳ソフトウェア一覧
・FMCakeMix:MVCフレームワークであるCakePHP用のFileMakerデータソースドライバー。MITライセンスのもとで利用可能なオープンソースソフトウェア。READMEとユーザーガイドの内容を翻訳しました。なお、オリジナルのFMCakeMixは2015年12月現在CakePHP 2.7に対応していませんが、https://github.com/matsuo/FMCakeMixに置いてあるFMCakeMixはCakePHP 2.7.7で動作可能な状態にしています(CakePHP 3には対応していません)。
・Rfm:オブジェクト指向スクリプト言語RubyからFileMaker ServerでホストされているFileMakerデータベースの処理を可能にするオープンソースソフトウェア。MITライセンスのもとで利用可能。FileMaker Server(バージョン9以降)およびFileMaker Server Advanced(バージョン7以降)に対応。Webサイトとバージョン0.2に同梱されているREADMEの内容を翻訳しました。
・FMMenulet:FileMaker Pro Advancedで利用できるスクリプトデバッガの状態を表示・変更できるメニューエクストラ形式のアプリケーション。Mac OS X v10.4以降で動作します。FileMaker Pro Advanced(バージョン8および8.5)、FileMaker Developer 7およびファイルメーカー Developer 6に対応。最新バージョンは1.0.4。開発元には報告済みですが、残念ながらFileMaker Pro 9 Advancedでは日本語環境で使用できません(英語環境なら使用可)。
[最終更新日:2015/12/17]
(2013/03/13追記:リンク先のページがなくなっていたため、FMMenuletのページへのリンクを削除しました。)
(2015/12/17追記:FMMenuletのページへのリンクを再度追加しました。)
FileMaker API for PHP Public Betaの動作条件
December 06, 2006
FileMaker API for PHP Public Betaを使用するには、FileMaker Server 8 Advancedのバージョン8.0v4がインストールされている必要があります。
PHPスクリプトでFileMakerオブジェクトのgetMinServerVersion()メソッドを呼ぶことによって、FileMaker API for PHPの動作に必要なFileMaker Server Advancedのバージョン情報を取得することができます。また、FileMaker Server Web公開エンジンのバージョンが動作条件を満たさない場合には、エラーが返されます。
PHPのバージョンについては、バージョン4.3.x以降が動作条件となっていて、PHP 4.3.11およびPHP 4.4.1、PHP 5.1.2で動作検証が行われています。また、PHPはCURLサポート機能が有効になっている必要があります。
FileMaker 8.5 インスタントWeb公開の新機能と改善点
November 02, 2006
FileMaker Pro 8.5、FileMaker Pro 8.5 AdvancedおよびFileMaker Server 8.0v4 AdvancedのインスタントWeb公開機能では、FileMaker Pro 8.5で追加された新機能の一部を利用できます。
FileMaker Pro 8.5の新機能の1つに「Webビューア」がありますが、バージョン8.5(FileMaker Server Advancedの場合はバージョン8.0v4)のインスタントWeb公開でもこの新機能を使用できます。
バージョン8.5で新たに追加された[Web ビューアの設定]スクリプトステップもインスタントWeb公開で利用可能となっています。ただし、このスクリプトステップオプションで使用できる[進む]処理と[戻る]処理はWeb互換ではありません。
なお、[オブジェクトへ移動]スクリプトステップもWeb互換ですが、インスタントWeb公開で利用する場合に一部動作が異なる部分があります。
[関連]FileMaker Pro 8.5の新機能:バージョン8.5で追加されたスクリプトステップ一覧(FAMLog)