FAMLog


Claris FileMaker 19とGet(アプリケーションバージョン)関数

August 31, 2020

Claris FileMakerの「Get(アプリケーションバージョン)関数」は、FileMakerクライアントの製品名とバージョン情報を示す文字列を返します。

Claris FileMaker 19では、アプリケーションの名称がFileMaker Pro AdvancedからFileMaker Proに変更され、Get(アプリケーションバージョン)関数がFileMaker Pro 19.0.1では「ProAdvanced 19.0.1」ではなく「Pro 19.0.1」を返すようになっています。

これに伴い、アプリケーション名に依存する外部スクリプトまたはGet(アプリケーションバージョン)関数を含む式を使用している場合などでは、バージョンアップ後にカスタム Appの調整や更新をする必要があります。

[関連]FileMaker 14とGet(アプリケーションバージョン)関数(FAMLog)、FileMaker Pro AdvancedからClaris FileMaker Proに名称変更(FAMLog)

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Server 19でサポートされているPHPのバージョン

August 28, 2020

Claris FileMaker Server 19に付属するFileMaker API for PHPは、バージョン7.1系統のPHPをサポートしています。

Claris FileMaker Server 19のPHPを使用したカスタムWeb公開では、Windows Server、macOS Catalina 10.15およびmacOS Mojave 10.14ではPHP 7.1系統で動作検証が行われており、PHP 7.1.19を同梱しています。残念ながら、同梱されているPHPのバージョンはFileMaker Server 18から変更されておらず、セキュリティ脆弱性が修正されたバージョンに更新されていません。PHPによるカスタムWeb公開機能を利用してWebサイトを構築したい場合には、別途PHPおよびWebサーバーを用意する必要がある状況です。

2020年8月28日現在、PHP 7.2系統の最新バージョンはPHP 7.2.33、PHP 7.3系統の最新バージョンはPHP 7.3.21、PHP 7.4系統の最新バージョンはPHP 7.4.9です。なお、PHP 7.1系列以前は公式ではすでにメンテナンスされていない状況となっています。

[関連]Claris FileMaker 19 動作環境(Claris ナレッジベース)、FileMaker Server 18でサポートされているPHPのバージョン(FAMLog)

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Pro 19の新機能:起動時に開くカスタム Appを指定可能に

August 26, 2020

Claris FileMaker Pro 19では、[環境設定]ダイアログボックスにおいてClaris FileMaker Pro 19の起動時に指定したカスタム Appを開くように設定できるようになっています。

FileMaker Pro 18 Advancedの場合には設定支援インストールの仕組みを利用することで起動時に開くカスタム Appを指定することができましたが、Claris FileMaker Pro 19では[環境設定]ダイアログボックス内にある[起動時にファイルを開く]設定で起動時に指定したカスタム Appを開くように調整できるようになっています。

なお、Claris FileMaker Proの[環境設定]ダイアログボックスを開くには、Windowsの場合には[編集]メニュー>[環境設定…]を選択し、macOSの場合には[FileMaker Pro]メニュー>[環境設定…]を選択します。

[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:設定支援インストールで起動時に開くカスタム Appを指定可能に(FAMLog)

Tag: FileMaker

2020年8月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料

August 25, 2020

2020年8月22日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。

・ダウンロード:fmcsadmin 1.1.0(PDF形式/ファイルサイズ:約370KB)

「fmcsadmin-for-FileMaker19.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
7056aec42c14642b4f73570708a778a06c698faa98f9273de38b31bc8322fbd6

■関連リンク

fmcsadmin(株式会社エミック)

Claris FileMaker 19 Admin API ガイド(FileMaker)

fmcsadmin 1.1.0の動作環境(FAMLog)



(2022年3月19日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Pro 19の変更点:デフォルトのフィールド

August 18, 2020

Claris FileMaker Pro 19では、デフォルトのフィールドが新規テーブルに追加されないようにするための空ファイルの名称が「DefaultFields.xml」から「FMDefaultFields.xml」に変更されています。

バージョン17以降では、[データベースの管理]ダイアログボックスでテーブルを作成する場合またはファイルを作成する場合に、デフォルトのフィールドがテーブルに追加されるようになっています。具体的には、主キー、作成情報タイムスタンプ、作成者、修正情報タイムスタンプおよび修正者フィールドが通常追加されます。

なお、新しいテーブルに上記のフィールドが追加されないようにするには、「FMDefaultFields.xml」という名称の空ファイルを次の場所に配置します。

・Windowsの場合:<ドライブ>:\ProgramData\FileMaker\Shared
・macOSの場合:/ユーザ/共有/FileMaker/Shared

[関連]FileMaker Pro 17 Advancedの新機能:デフォルトのフィールド(FAMLog)

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Pro 19の改善点:[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプション

August 14, 2020

Claris FileMaker Pro 19では、サーバーでホストされている共有ファイルを開いている場合でも[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションを変更できるようになっています。

[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションは、指定したバージョンよりも前のバージョンのFileMakerクライアントまたはホストでファイルが開かれることを防止するための機能です。バージョン18以前では、手元にあるローカルファイルを開いている場合にのみ当該オプションを変更することができました。

なお、FileMaker Server 18でファイルがホストされている場合、Claris FileMaker Pro 19を使って[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションを「19.0」に変更することはできません。サーバーのバージョンが考慮されます。

[関連]FileMaker Pro 13の新機能:[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプション(FAMLog)

Tag: FileMaker

fmsadminコマンドでClaris FileMaker Serverの起動復元を有効にする方法

August 06, 2020

FileMaker Server 18で追加された起動復元機能は、Claris FileMaker Server 19においては初期状態では無効になっていますが、fmsadminコマンドを使用して当該機能を有効または無効にすることができます。

データベースサーバーの再起動が必要ですが、fmsadminコマンドを使って起動復元を有効にするにはSETコマンドを使用します。

[使用例]
$ fmsadmin set serverprefs StartupRestorationEnabled=true

なお、Claris FileMaker Admin APIを使用して起動復元機能を有効または無効にすることも可能です。

[関連]Claris FileMaker Server 19の変更点:起動復元機能が初期状態で無効に(FAMLog)

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Server 19の変更点:起動復元機能が初期状態で無効に

August 05, 2020

Claris FileMaker Server 19では、FileMaker Server 18で追加された起動復元機能が初期状態で無効になっています。

Claris FileMaker Serverの起動復元機能を利用すると、ハードウェアの障害またはソフトウェアの障害の後でファイルの復元に役立てることができる復元ログを作成するようになっています。ハードウェアまたはソフトウェアがクラッシュした後、ディスクの状態が正常であれば、復元ログを使用してFileMakerファイルを自動的に復元します。

なお、起動復元機能はfmsadminコマンドもしくはClaris FileMaker Admin APIを使用して有効または無効にすることができます。

[関連]Claris FileMaker Server 19 リリースノート(Claris ナレッジベース)、FileMaker Server 18の新機能:起動復元(FAMLog)、fmsadminコマンドでFileMaker Serverの起動復元を無効にする方法(FAMLog)、

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Pro 19の新機能:macOSにおけるダークモードのサポート

August 03, 2020

macOS版のClaris FileMaker Pro 19ではダークモードに新たに対応しています。

バージョン19では、macOSの[システム環境設定]で選択された外観モードで表示されるようになっています。外観モードがライトまたはダークであることを関数で検出するには、Get(システムの外観)関数を使用します。

Get(システムの外観)関数は、システムの外観モードがダークである場合は「DarkAqua」を返し、ライトである場合は「Aqua」を返します。

[関連]FileMaker Go 18.0.3が公開(FAMLog)

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Pro 19の改善点:[URL から挿入]スクリプトステップ

July 30, 2020

Claris FileMaker Pro 19では、[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションに--cert-type、-E、--cert、--key-type、--key、--pass、-Vおよび--versionオプションが新たに追加されています。

バージョン19では、クライアント証明書ファイルを指定する-Eもしくは--certオプション、クライアント証明書のタイプを指定する--cert-typeオプション、プライベートキーファイルを指定する--keyオプション、プライベートキーファイルのタイプを指定する--key-typeオプション、およびプライベートキーのパスフレーズを指定する--passオプションを利用できるようになっています。これにより、[URL から挿入]スクリプトステップでクライアント証明書を利用して接続する必要があるHTTPリクエストを送信できるようになっています。

さらに、Claris FileMaker 19では[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションで-Vおよび--versionオプションがサポートされるようになっていて、使用されているlibcurlのバージョンに関する情報を表示できるようになっています。

[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:[URL から挿入]スクリプトステップ(FAMLog)、FileMaker Pro 19 - [URL から挿入] スクリプトステップの新しい cURL オプション(Claris ナレッジベース)

Tag: FileMaker

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