FAMLog
FileMaker Pro 17.0.5 AdvancedとYearName関数
May 10, 2019
FileMaker ProおよびFileMaker Pro AdvancedのYearName関数は、日付の和暦を指定された書式で返します。
日本の新しい年号である「令和」がサポートされているFileMaker Pro 17.0.5 Advanced以降では、YearName関数で形式の引数を1にした場合、戻り値で改元の年を「元」で返すように挙動が変更されています。日付フィールドの値が「1989/1/8」である場合、バージョン17.0.4以前ではYearName(日付フィールド; 1)は「(平)1」を返していましたが、バージョン17.0.5およびバージョン17.0.6ではYearName(日付フィールド; 1)は「(平)元」を返すように仕様が変更されています。
上記以外に、バージョン17.0.4以前ではGetAsNumber(YearName(Date (1; 8 ; 1989); 1))は「1」を返していましたが、バージョン17.0.5およびバージョン17.0.6ではGetAsNumber(YearName(Date (1; 8 ; 1989); 1))は「726110」を返すように挙動が変更されており、YearName関数がテキストではなく日付として結果を返すようになっているので注意が必要です。
[関連]FileMaker ProとFileMaker Pro AdvancedのYearName関数(FAMLog)、FileMaker Pro 17.0.6 Advanced アップデータが公開(FAMLog)、YearName 関数の戻り値から和暦の数字のみを参照する方法(FileMaker ナレッジベース)
(2019/05/31追加:YearName関数がテキストではなく日付として結果を返す問題についてはFileMaker Pro 17.0.7 Advancedで修正されています。)
FileMaker Server 17.0.4 アップデータが公開
May 08, 2019
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 17.0.4 アップデータ」を公開しています。
バージョン17.0.4では、バージョン17.0.3のFileMaker WebDirectで日付の書式設定として和暦の漢数字を用いる設定にしている場合に年の部分だけがアラビア数字で表示される問題が修正されています。なお、バージョン17.0.3では、2019年5月1日から始まった日本の新しい年号である「令和」がサポートされるようになっています。
このアップデータを適用する前に、あらかじめWeb公開エンジンとデータベースサーバー、FileMaker Server Admin Console等を終了させておく必要があります。アップデート方法の詳細については、FileMaker ナレッジベースの記事を必ず参照するようにしてください。
[関連]FileMaker Server 17.0.3 アップデータが公開(FAMLog)、日付の書式設定で和暦の漢数字表記を設定・表示できない(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 17.0.6 Advanced アップデータが公開
May 07, 2019
ファイルメーカー社が「FileMaker Pro 17.0.6 Advanced アップデータ」を公開しています。
バージョン17.0.6では、バージョン17.0.5で日付の書式設定として和暦の漢数字を用いる設定にしている場合に年の部分だけがアラビア数字で表示される問題が修正されています。なお、バージョン17.0.5では、2019年5月1日から始まった日本の新しい年号である「令和」がサポートされるようになっています。
バージョン17.0.6にアップデートするには、FileMaker Pro 17 Advancedで[ヘルプ]メニューの[更新の確認(ソフトウェア更新の確認)...]を選びます。
[関連]FileMaker Pro 17.0.5 Advanced アップデータが公開(FAMLog)、和暦の入力方法(FileMaker ナレッジベース)、YearName 関数の戻り値から和暦の数字のみを参照する方法(FileMaker ナレッジベース)
Ruby 2.6.3が公開
April 18, 2019
Ruby 2.6.3が公開されています。
バージョン2.6.3では日本の新元号「令和」が新たにサポートされています。Unicodeのバージョンが12.1 betaに更新され、dateライブラリが更新されているほか、不具合の修正も行われています。
なお、2020年3月末頃を目処に、Ruby 2.4系列のセキュリティメンテナンスならびに公式サポートが終了する予定となっています。現在バージョン2.4系列以前を使用している場合には、早期にRuby 2.5系列以降に移行することが推奨される状況となっています。
[関連]Ruby 2.3の公式サポートが終了(FAMLog)
XMLPasteの動作環境
April 15, 2019
FileMaker Pro Advancedのテーブルやフィールド、スクリプト、スクリプトステップ、レイアウトオブジェクト、カスタム関数、テーマなどに関する情報をXMLテキストとして出力できるコマンドラインツールであるXMLPasteは、macOSとWindowsの両プラットフォームで利用できます。
XMLPasteの動作環境は、OS X Yosemite v10.10.5以降(macOS Mojave 10.14.4で動作確認済み)もしくはWindows 7以降(Windows 10で動作確認済み)です。macOSではターミナルアプリケーション、WindowsではコマンドプロンプトやPowerShell等を使用してクリップボードデータの内容を表示することができます。
XMLPasteは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で実装されており、ライセンスはMITライセンスです。
[関連]XMLPaste 1.0.0を公開(FAMLog)
XMLPasteのバージョン確認方法
April 12, 2019
XMLPasteのバージョンを確認するには、xmlpasteコマンドで-vオプションもしくは--versionオプションを使用します。
現時点(2019年4月時点)におけるXMLPasteの最新版はバージョン1.0.0であり、macOSではXMLPasteのバージョン情報は次のように表示されます。なお、Windowsの場合にはxmlpaste.exeを利用します。
[実行例]
$ xmlpaste --version
XMLPaste 1.0.0
XMLPasteは、FileMaker Pro Advancedのテーブルやフィールド、スクリプト、スクリプトステップ、レイアウトオブジェクト、カスタム関数、テーマなどに関する情報をUTF-8のXMLテキストとしてペーストできるコマンドラインツールです。XMLテキストを編集した上でFileMaker Pro Advancedに戻ってペーストする機能は備えていません。
[関連]XMLPaste 1.0.0を公開(FAMLog)
2019年4月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料
April 08, 2019
2019年4月6日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表した資料を公開しました。
・ダウンロード:「XMLPasteの紹介」(PDF形式/ファイルサイズ:約270KB)
「Introducing_XMLPaste.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
984bedfbdba574e48c250a5d9c7ef1aad665f6581fc088925c5fbe834e36b812
■関連リンク
・FileMaker Proのクリップボードデータを出力できるコマンドラインツール「XMLPaste」を公開(株式会社エミック)
・XMLPaste – CLIでFileMaker Pro Advancedのクリップボードデータをペースト(株式会社エミック)
(2022年4月24日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
OpenSSL 1.1.0系列のサポート終了予定日
April 04, 2019
OpenSSL 1.1.0系列は2019年9月11日にサポートが終了する予定となっています。
OpenSSLのバージョン1.0.1系統以前はすでにセキュリティ修正を含むサポートが終了しており、バージョン1.0.2系統は2019年12月末にサポートが終了する予定となっているため、今後はバージョン1.1.1系統へのアップグレードが推奨されます。
なお、OpenSSLは現在バージョン3.0.0系統の開発も進められており、バージョン1.1.1系統の次のバージョンはバージョン3.0.0になる予定となっています。
[関連]OpenSSL 1.0.2系列のサポート終了予定日(FAMLog)
Ruby 2.4.6が公開
April 01, 2019
Ruby 2.4.6が公開されています。
2019年3月上旬に複数のセキュリティ脆弱性が修正されたRubyGems 2.7.9とRubyGems 3.0.3が公開されていましたが、Ruby 2.4.6では同梱しているRubyGemsの脆弱性が修正されているほか、不具合の修正が行われています。
Ruby 2.4系列はセキュリティメンテナンスフェーズに移行し、今後は重大なセキュリティ上の問題への対応以外の不具合修正・リリースは行われなくなります。セキュリティメンテナンスフェーズの期間は1年間で、その後はRuby 2.4系列の公式サポートは終了となるため、今後はRuby 2.5系統もしくはRuby 2.6系統に移行することが推奨される状況となっています。
[関連]RubyGems 2.7.9とRubyGems 3.0.3が公開(FAMLog)
APPLE-SA-2019-3-25-4 Safari 12.1
March 28, 2019
Appleからセキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 12.1が配布されています。
複数の脆弱性が修正されたSafari 12.1は、ユーザー識別のためのフィンガープリントとして利用されるのを防ぐためトラッキング停止要求(Do Not Truck)機能が削除されており、macOS Sierra 10.12.6およびmacOS High Sierra 10.13.6で利用できます。同時に公開されたmacOS Mojave 10.14.4にもSafari 12.1が含まれています。
なお、OS X El Capitan用のSafari 12は提供されておらず、macOS Sierra以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。
[関連]APPLE-SA-2019-3-25-2 macOS Mojave 10.14.4, Security Update 2019-002 High Sierra, Security Update 2019-002 Sierra(FAMLog)