FAMLog
fmxslt:set_session_object関数の引数
February 22, 2007
「FileMaker Server 8 Advanced カスタムWeb公開ガイド」には、fmxslt:set_session_object関数の引数としてノードセットや論理値を指定できることが記載されていますが、実際にはノードセットおよび論理値を指定することはできません。
fmxslt:set_session_object関数に渡されるオブジェクトは文字列として解釈されるようになっています。オブジェクトが文字列に変換されない場合はセッションに値が保存されず、FileMaker XSLT拡張関数のエラーコードは10100(原因不明のセッションエラー)が設定されます。また、空の文字列やnullを使用してセッションオブジェクトを設定しようとしても、上記と同様のエラーコード10100のエラーが発生します。このことは、fmxslt:set_session_timeout関数の件と同様、「FMS Web お読みください.pdf」にて言及されています。
なお、セッションの変数を削除する場合には、fmxslt:remove_session_object関数を使用します。
クエリーコマンドを使用する際の注意点 (6)
December 26, 2006
FileMaker Server Advancedにおいて、XMLリクエストまたはXSLTリクエストで任意のフィールドを指定する際、フィールド名クエリー引数に「.(ピリオド)」が含まれるフィールド名(「text.field」など)を使用することができません。
「.(ピリオド)」は、完全修飾フィールド名でレコードIDを指定する場合に使用される予約済みの文字であるためです。ピリオドが含まれるフィールドを指定した場合、XMLリクエストまたはXSLTリクエストではそのフィールドにアクセスできないため、通常エラー番号102(フィールドが見つかりません)のエラーが返ります。
また、上記と関連して、「::」は完全修飾フィールド名でテーブル名を指定する場合に使用される予約語であるため、フィールド名クエリー引数に「::」が含まれるフィールド名(「text::field」など)も同様に使用することができません。
FileMaker API for PHP Public Betaの動作条件
December 06, 2006
FileMaker API for PHP Public Betaを使用するには、FileMaker Server 8 Advancedのバージョン8.0v4がインストールされている必要があります。
PHPスクリプトでFileMakerオブジェクトのgetMinServerVersion()メソッドを呼ぶことによって、FileMaker API for PHPの動作に必要なFileMaker Server Advancedのバージョン情報を取得することができます。また、FileMaker Server Web公開エンジンのバージョンが動作条件を満たさない場合には、エラーが返されます。
PHPのバージョンについては、バージョン4.3.x以降が動作条件となっていて、PHP 4.3.11およびPHP 4.4.1、PHP 5.1.2で動作検証が行われています。また、PHPはCURLサポート機能が有効になっている必要があります。
インスタントWeb公開とWebビューアに関する考慮事項 (3)
November 27, 2006
FileMakerデータベースをインスタントWeb公開機能で公開すると、Webビューアが利用するURLの先頭にスキーム「http://」が自動的に付加されます。
[Web ビューアの設定]ダイアログボックスの「Web アドレス」欄にスキームを省略して「www.famlog.jp」と入力した場合、FileMaker ProにおいてはWebビューア内にWebページは表示されませんが、インスタントWeb公開の場合には自動的に「http://」が付加されて評価され、URLが「http://www.famlog.jp」であるWebページを表示します。
エラーを防ぐため、Webビューアを設定する際には、適切なスキームをWebアドレスに入れるようにしておくとよいでしょう。
KP-Backup 2.0
October 26, 2006
株式会社キー・プランニングが、FileMaker Serverの標準機能では実現できない機能を提供するFileMaker Server用バックアップツールの新バージョンである「KP-Backup 2.0」を本日発売したと発表しています。
KP-Backup 2.0では、バックアップファイルをFTPサーバーへアップロードする機能が新たに追加され、エラー発生時のメール通知においてSMTP認証を利用したメール送信がサポートされるようになっています。また、1時間おきのバックアップスケジュールを設定することも新たに可能になっています。
対応OSは、Windows 2000 (Service Pack 4)、Windows XP (Service Pack 2)、Windows Server 2003、およびMac OS X v10.2.8以降であり、さらにFileMaker Serverの動作条件を満たす必要があります。FileMaker Serverについては、バージョン5.5、7および8に対応しています。
価格は税込13,440円、アップグレード価格(2007年1月末まで)は税込6,720円です。
KP-Backup 1.0.4 アップデート
September 20, 2006
株式会社キー・プランニングが「KP-Backup 1.0.4 アップデート」を公開しています。
KP-Backupは、FileMaker Serverの標準機能のみでは実現できない機能を提供するFileMaker Server用バックアップツールです。バージョン1.0.4では、サービスの再起動をせずにエラー通知メールの設定変更が反映されるようになると共に、大量のファイルを含むフォルダを保存元として指定した場合にバックアップ時にサービスが停止する問題が修正されています。
なお、アップデートする際には、旧バージョンのKP-Backupはアンインストールせずに、アップデート用インストーラーを実行する必要があります。また、Windows版に限り、インストール先は旧バージョンと同じディレクトリを指定する必要があります。
KP-Backup 1.0.3 アップデート
September 05, 2006
株式会社キー・プランニングが「KP-Backup 1.0.3 アップデート」を公開しています。
バージョン1.0.3では、WindowsのZip圧縮ファイル名でシステムロケールの文字エンコードが使われるようになると共に、エラー通知メールがシステムロケールの文字エンコードを使用するように仕様改良されています。さらに、Windows版ファイルメーカー Server 5.5のpauseとresumeコマンドの戻り値を正しく扱うことができるように不具合が修正されています。
なお、アップデートする際には、旧バージョンのKP-Backupはアンインストールせず、アップデート用インストーラーを実行するように注意する必要があります。
FileMaker Server 8v4 Advanced Web公開エンジンアップデータ
July 13, 2006
「FileMaker Server 8v4 アップデータ」と共に「FileMaker Server 8v4 Advanced Web公開エンジンアップデータ」がファイルメーカー社のWebサイトで公開されています。
このアップデータは、FileMaker Server 8 AdvancedのWeb公開エンジンおよび管理コンソールをアップデートするもので、FileMaker Server Advancedのバージョン8.0v1、8.0v2および8.0v3を対象としています。なお、Mac版のアップデータは、PowerPCベースのMac用アップデータとなっています。
バージョン8.0v4では、XSLTスタイルシートにおいてdocument関数が無効なURLから読み込みを行おうとした場合に、スタックトレースとともにApache TomcatがHTTPステータスコード500のエラーを返してしまう問題を始めとして、いくつかの問題が修正されています。また、EXSLT機能のサポートを強化するために、Xalan-Javaがバージョン2.7.0にアップグレードされています。
なお、このアップデータではFileMaker Serverは更新されません。Web公開エンジンおよび管理コンソールをアップデートする前に、FileMaker Server 8のバージョンを必ずFileMaker Server 8v4にアップデートしておく必要があります。アップデート手順の詳細については、付属文書「FMSA Web アップデートお読みください.pdf」に記載されています。
(2007/01/08追記:リンク先のURLを変更しました。)
-lay.responseクエリー引数
June 22, 2006
-lay.responseクエリー引数は、FileMaker Server AdvancedのカスタムWeb公開において、リクエストの処理に使用するレイアウトとは異なるレイアウトを利用して応答データを出力させる場合に使用します。
(使用例)
-db=employees&-lay=Budget&Salary=100000&Salary.op=gt&-find
例えば、ある特定のフィールド(上記例では「Salary」フィールド)を検索対象にしたいが、そのフィールドのデータを出力する必要がない場合などに使用できます。ソーステーブルが違うレイアウトでも指定することは一応可能ですが、-lay.responseクエリー引数による処理が発生するまでにどこかでエラーが発生すると、途中で処理が中断され、-lay.responseクエリー引数の指定が無効になってしまいます。通常は、ソーステーブルが同じレイアウトを指定するとよいでしょう。
-lay.response引数が含まれていない場合は、リクエストの処理時も、応答の処理時も、-layクエリー引数で指定されているレイアウトが使用されます。ただし、意図しないレイアウトが指定されることを防止するために、常に-lay.responseクエリー引数の値を指定するようにしておくことが大事です。
デュアルCPU環境におけるWeb公開エンジンとバージョン8
February 21, 2006
FileMaker Server 7 Advancedにおいて、マシンがデュアルCPU構成もしくはWindowsプラットフォームでハイパースレッディングが有効になっていると、Web公開エンジンが応答しなくなったり、突然予期せぬエラーが発生することがある問題がありました。
この問題について解説した、FileMaker Knowledge Baseの記事(英語)が、FileMaker Server 8 Advancedの発売後に更新されていて、バージョン8では上記の問題が解決されているという内容が追記されています。
ただし、バージョン7向けにはこの問題を修正するアップデータは現時点では配布されていません。また、アップデータの配布予定の有無についても不明のままです。
[関連]デュアルCPUでWeb公開エンジンが応答しなくなる(FAMLog)