FAMLog
Claris FileMaker Pro 19.1.2の変更点:[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプション
October 22, 2020
Claris FileMaker Pro 19.1.2では、[ファイルオプション]ダイアログボックスの[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションの設定方法が、バージョン番号を一覧から選択するのではなく、バージョン番号を入力する方法に変更されています。
バージョン番号は「m.n」の形式で入力し、mはメジャーバージョン番号、nはマイナーバージョン番号です。例えば、ファイルをバージョン19.1以降でないと開くことができないようにするには「19.1」と入力します。
なお、現時点においてClaris FileMaker Server 19向けのアップデータはまだ公開されていません。[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションはサーバー製品利用時にも影響を与えるものであるため、クライアント側のバージョンだけでなく、利用しているサーバー製品のバージョンにも留意する必要があります。
[関連]FileMaker Pro 13の新機能:[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプション(FAMLog)、Claris FileMaker Pro 19の改善点:[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプション(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.1.2の新機能:新しいアドオン
October 15, 2020
Claris FileMaker Pro 19.1.2では、9つのJavaScriptアドオンが新たに組み込まれるようになっています。
バージョン19.1.2で追加されたアドオンは次の通りです。
・カレンダー
・カレンダーヒートマップ
・カンバン
・アクティビティタイムライン
・簡易グラフ
・写真ギャラリー
・バーコードジェネレータ
・リッチテキストエディタ
・タイマー
アドオン機能はバージョン19で追加されました。レイアウトモードに切り替えた後、オブジェクトパネルの[アドオン]タブにある[+]ボタンをクリックし、アドオンを選択した後に[選択]をクリックすることで、アドオンをインストールすることができます。
[関連]Claris FileMaker Pro 19の新機能:アドオン(FAMLog)、FileMaker Pro 19.1.2 アップデータが公開(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の新機能:ボタンバーセグメント状態スタイルのコピー&ペースト
September 08, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、ボタンバーセグメント状態スタイルをコピーして、別の状態および他のボタンバーセグメントにペーストできるようになっています。
ボタンバーには、ボタンアイコンとテキストラベルで構成される個々のボタンを表すセグメントが含まれています。バージョン19では、レイアウトモードでボタンバーを選択している状態で、インスペクタの[外観]タブにおいてボタンバーセグメント状態スタイルをコピーおよびペーストすることができます。
なお、ボタンバーはFileMaker Pro 14で追加されたレイアウトオブジェクトです。
[関連]FileMaker Pro 14の新機能:ボタンバー(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19でサポートされているPHPのバージョン
August 28, 2020
Claris FileMaker Server 19に付属するFileMaker API for PHPは、バージョン7.1系統のPHPをサポートしています。
Claris FileMaker Server 19のPHPを使用したカスタムWeb公開では、Windows Server、macOS Catalina 10.15およびmacOS Mojave 10.14ではPHP 7.1系統で動作検証が行われており、PHP 7.1.19を同梱しています。残念ながら、同梱されているPHPのバージョンはFileMaker Server 18から変更されておらず、セキュリティ脆弱性が修正されたバージョンに更新されていません。PHPによるカスタムWeb公開機能を利用してWebサイトを構築したい場合には、別途PHPおよびWebサーバーを用意する必要がある状況です。
2020年8月28日現在、PHP 7.2系統の最新バージョンはPHP 7.2.33、PHP 7.3系統の最新バージョンはPHP 7.3.21、PHP 7.4系統の最新バージョンはPHP 7.4.9です。なお、PHP 7.1系列以前は公式ではすでにメンテナンスされていない状況となっています。
[関連]Claris FileMaker 19 動作環境(Claris ナレッジベース)、FileMaker Server 18でサポートされているPHPのバージョン(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の新機能:起動時に開くカスタム Appを指定可能に
August 26, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、[環境設定]ダイアログボックスにおいてClaris FileMaker Pro 19の起動時に指定したカスタム Appを開くように設定できるようになっています。
FileMaker Pro 18 Advancedの場合には設定支援インストールの仕組みを利用することで起動時に開くカスタム Appを指定することができましたが、Claris FileMaker Pro 19では[環境設定]ダイアログボックス内にある[起動時にファイルを開く]設定で起動時に指定したカスタム Appを開くように調整できるようになっています。
なお、Claris FileMaker Proの[環境設定]ダイアログボックスを開くには、Windowsの場合には[編集]メニュー>[環境設定…]を選択し、macOSの場合には[FileMaker Pro]メニュー>[環境設定…]を選択します。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:設定支援インストールで起動時に開くカスタム Appを指定可能に(FAMLog)
2020年8月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料
August 25, 2020
2020年8月22日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:fmcsadmin 1.1.0(PDF形式/ファイルサイズ:約370KB)
「fmcsadmin-for-FileMaker19.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
7056aec42c14642b4f73570708a778a06c698faa98f9273de38b31bc8322fbd6
■関連リンク
・fmcsadmin(株式会社エミック)
・Claris FileMaker 19 Admin API ガイド(FileMaker)
・fmcsadmin 1.1.0の動作環境(FAMLog)
(2022年3月19日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
Claris FileMaker Pro 19の変更点:デフォルトのフィールド
August 18, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、デフォルトのフィールドが新規テーブルに追加されないようにするための空ファイルの名称が「DefaultFields.xml」から「FMDefaultFields.xml」に変更されています。
バージョン17以降では、[データベースの管理]ダイアログボックスでテーブルを作成する場合またはファイルを作成する場合に、デフォルトのフィールドがテーブルに追加されるようになっています。具体的には、主キー、作成情報タイムスタンプ、作成者、修正情報タイムスタンプおよび修正者フィールドが通常追加されます。
なお、新しいテーブルに上記のフィールドが追加されないようにするには、「FMDefaultFields.xml」という名称の空ファイルを次の場所に配置します。
・Windowsの場合:<ドライブ>:\ProgramData\FileMaker\Shared
・macOSの場合:/ユーザ/共有/FileMaker/Shared
[関連]FileMaker Pro 17 Advancedの新機能:デフォルトのフィールド(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の改善点:[URL から挿入]スクリプトステップ
July 30, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションに--cert-type、-E、--cert、--key-type、--key、--pass、-Vおよび--versionオプションが新たに追加されています。
バージョン19では、クライアント証明書ファイルを指定する-Eもしくは--certオプション、クライアント証明書のタイプを指定する--cert-typeオプション、プライベートキーファイルを指定する--keyオプション、プライベートキーファイルのタイプを指定する--key-typeオプション、およびプライベートキーのパスフレーズを指定する--passオプションを利用できるようになっています。これにより、[URL から挿入]スクリプトステップでクライアント証明書を利用して接続する必要があるHTTPリクエストを送信できるようになっています。
さらに、Claris FileMaker 19では[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションで-Vおよび--versionオプションがサポートされるようになっていて、使用されているlibcurlのバージョンに関する情報を表示できるようになっています。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:[URL から挿入]スクリプトステップ(FAMLog)、FileMaker Pro 19 - [URL から挿入] スクリプトステップの新しい cURL オプション(Claris ナレッジベース)
Claris FileMaker Server 19の新機能:Claris FileMaker WebDirectでカードウインドウスタイルをサポート
July 28, 2020
Claris FileMaker Server 19のClaris FileMaker WebDirectではカードウインドウスタイルが新たにサポートされるようになっています。
これに伴い、Claris FileMaker WebDirectにおいて、Get(ウインドウスタイル)関数でウインドウスタイルがカードであるかどうかを判定できるようになり、Get(ウインドウ左位置)およびGet (ウインドウ上位置)関数がカードウインドウである場合のみ機能するように挙動が変更されています。
なお、カードウインドウスタイルはFileMaker Pro 16で追加された機能です。
[関連]FileMaker Pro 16の新機能:カード(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19で削除された機能
July 22, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、FileMaker Proのランタイムソリューション作成機能が削除されています。
FileMaker Pro Advancedのランタイムソリューション作成機能は、FileMaker Pro 18 Advancedでは利用可能ですが、Claris FileMaker Pro 19では利用できなくなっています。代替方法は特に用意されておらず、WindowsおよびmacOSではClaris FileMaker Pro自体を利用する必要があります。
ランタイムソリューション作成機能はFileMaker 14 プラットフォームにおいて非推奨になり、将来廃止される機能に指定されていました。バージョン14以降では機能の更新や改善は行われておらず、昨年の時点で今年のバージョンアップ時に当該機能が取り除かれる予定であることが案内されていました。
[関連]FileMaker Pro Advancedのランタイムソリューション作成機能は削除予定の機能に(FAMLog)、FileMaker 19 - 廃止予定の機能およびオペレーティングシステム(Claris ナレッジベース)、