FAMLog
FileMaker Pro 15で取り除かれた機能
June 22, 2016
FileMaker Pro 15では一部の機能が削除されています。バージョン15で削除された機能の一覧は下記の通りです。
・レコードをPDFとして保存するときのAdobe Acrobat 5およびAdobe Acrobat 6との互換性のサポート
・32ビットアーキテクチャのサポート(OS X)
・OS X Mavericks v10.9のサポート
FileMaker Pro 15ではOS X版は32ビットアプリケーションとして実行できなくなっています。OS Xにおいて、32ビット専用のプラグインやODBCクライアントドライバ、オーディオ/ビデオコーデックを使用する場合には、64ビットバージョンを利用しなければならない点に注意する必要があります。
なお、FileMaker Pro ユーザーズガイドはバージョン15でなくなっていますが、ユーザーズガイドにあった情報はヘルプで確認できます。
[関連]FileMaker Pro 14で取り除かれた機能(FAMLog)、FileMaker 15で非推奨になった機能(FAMLog)、PDF behavior changes in FileMaker Pro 14.0.6 and FileMaker Pro 15(FileMaker Knowledge Base)
FileMaker Server 15の新機能:Admin Console上での証明書署名要求 (CSR)の作成
June 21, 2016
FileMaker Server 15では、Admin Console上で証明書署名要求 (CSR)を作成できるようになっています。
バージョン12、13および14ではfmsadmin CERTIFICATEコマンドやopensslコマンドを使用してCSRを作成していましたが、バージョン15ではAdmin Console上で認証局に提出するCSRを作成できるようになりました。
FileMaker Server 15では、[データベースサーバー]>[セキュリティ]タブにおいて[要求の作成...]ボタンを押すとCSRファイル(serverRequest.pem)とプライベートキーファイル(serverKey.pem)を作成するダイアログボックスが表示されます。CSRファイルとプライベートキーファイルはFileMaker ServerのCStoreフォルダ内に作成されます。
[関連]FileMaker Server 14の新機能:Admin Console上でのSSLサーバー証明書のインポート(FAMLog)
Windows PowerShellでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法
June 20, 2016
Windows PowerShellでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法の1つに、Windows PowerShell 4.0以降で利用できるGet-FileHashコマンドレットを使用する方法があります。
Get-FileHash [ファイルパス] -Algorithm SHA256
(例)Get-FileHash .\vagrant_1.8.4.msi -Algorithm SHA256
配布されているファイルが正式に配布元から提供されているものか確かめるための手段の1つとして、最近ではSHA-256メッセージダイジェストを確認することがあります。
[関連]OS XでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法(FAMLog)
FAMLog News Archive:第73回 2016年夏号
June 13, 2016
■FileMaker 15 製品ラインが発売(2016年5月)
「FileMaker Pro 15」「FileMaker Pro 15 Advanced」および「FileMaker Server 15」が2016年5月11日に発売されました。「FileMaker Go 15」についてはiTunes App Storeから無料で入手できますが、FileMaker Go、FileMaker WebDirectもしくはFileMaker Pro(ユーザ接続用)からFileMaker Server 15にアクセスするには、有償のFileMaker Server 接続ライセンス(同時接続ライセンスもしくはユーザ接続ライセンス)が必要です。
[関連]FileMaker 15 プラットフォームが登場(FAMLog)
■FileMaker Server 14.0.4b ソフトウェアパッチが公開(2016年3月)
FileMaker Server 14.0.4b ソフトウェアパッチが2016年3月に公開され、OS X版のみFileMaker Server 14の最新版はバージョン14.0.4bとなっています。OS X El Capitan v10.11.4以降でFileMaker Server 14をインストールする場合には、FileMaker Server 14.0.4b ソフトウェアパッチが必要かつFileMaker ナレッジベースで案内されている手順でインストールしなければならないので要注意です。
[関連]FileMaker Server 14.0.4b ソフトウェアパッチが公開(FAMLog)
FileMaker 15で非推奨になった機能
June 10, 2016
ファイルメーカー社が、2016年5月にFileMaker 15で非推奨になった機能についてFileMaker ナレッジベースで案内しています。
FileMaker Pro 15およびFileMaker Go 15において非推奨となり今後廃止される予定の機能一覧は下記の通りです。
・一部のレイアウトテーマ(濃淡、コントラスト、FileMaker ミレニアム、ガラス、四角形、角丸、半角丸、特殊ファミリーのテーマ)
・画像フォーマット: FPX、QIF、EPS
・32ビットアーキテクチャ
・FileMaker Pro ランタイム
・[許可される向きの設定]スクリプトステップのサポート
上記の内容は今後サポートされなくなる可能性がある項目であり、別のAPI、技術または代替機能を利用するようにソリューションを変更したり、利用環境を更新することが推奨されています。
[関連]FileMaker 14で非推奨になった機能(FAMLog)
FileMaker Pro 12とFileMaker Go 12はFileMaker Server 15に接続不可
June 07, 2016
FileMaker Pro 12、FileMaker Pro 12 AdvancedおよびFileMaker Go 12は、FileMaker ServerでホストされているFileMakerデータベースに接続する際、バージョン15のFileMaker Serverには接続できません。
FileMaker Server 15に接続するクライアントアプリケーションとしてサポートされているFileMaker Pro、FileMaker Pro AdvancedおよびFileMaker Goのバージョンはバージョン13.0.9以降となっています。FileMaker Pro 15のデータファイル形式は、バージョン12のファイル形式を踏襲していますが、バージョン12のFileMakerソフトウェアからFileMaker Server 15に接続することはできないので要注意です。
なお、FileMaker 12 製品ラインのテクニカルサポートは2016年9月23日をもって終了する予定となっています。
[関連]FileMaker Server 15でサポートされるクライアントアプリケーション(FAMLog)、FileMaker 12 製品ラインのサポート終了のお知らせ(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Server 15でサポートされるクライアントアプリケーション
June 06, 2016
FileMaker Server 15でサポートされているクライアントアプリケーションには、以下のものがあります。
・FileMaker Pro(バージョン15、14および13.0.9)
・FileMaker Pro Advanced(バージョン15、14および13.0.9)
・FileMaker Go(バージョン15、14および13.0.9)
・FileMaker クライアントドライバを使用するFileMaker ODBCおよびJDBCクライアントアプリケーション
・Web公開エンジンを経由してデータにアクセスするWebブラウザーや他のアプリケーション
FileMaker Go、FileMaker WebDirectおよびFileMaker Pro(ユーザ接続ライセンスクライアント)からFileMaker Server 15にアクセスするにはFileMaker Server 接続ライセンス(同時接続ライセンスもしくはユーザ接続ライセンス)が必要です。逆に、有償のFileMaker ProやFileMaker Pro Advanced、カスタムWeb公開(CWP)そしてODBC/JDBCを利用する場合にはFileMaker Server 接続ライセンスは不要です(2016年6月現在)。
[関連]FileMaker Server 15のFileMaker WebDirectで利用できるWebブラウザー(FAMLog)
OS X版FileMaker Server 15の動作環境
June 03, 2016
OS X版のFileMaker Server 15はOS X Yosemite v10.10とOS X El Capitan v10.11をサポートしています。
RAMの最低要件は従来と同様に4GBであり、FileMaker Server 14でサポートされていたOS X Mavericks v10.9はFileMaker Server 15ではサポートされなくなっています。
また、FileMaker WebDirectの同時接続ユーザー数が7以上の場合には、サーバーを2台構成にすることが推奨されています。バージョン14と同様、推奨されるWebサーバーの搭載RAMおよびCPUは下記のようになっています。
・同時接続ユーザー数 7-25:RAM 8GB、CPU 4-Core
・同時接続ユーザー数 26-50:RAM 12GB、CPU 8-Core
・同時接続ユーザー数 51-100:RAM 16GB、CPU 12-Core
[関連]OS X版FileMaker Server 14の動作環境(FAMLog)
2016年5月「INTER-Mediator勉強会2016-#3」発表資料
June 02, 2016
2016年5月30日に行われた「INTER-Mediator勉強会2016-#3」で発表した資料を公開しました。
・ダウンロード:FileMaker Server 15の新機能と改善点(PDF形式/ファイルサイズ:約1.4MB)
「FMS15_NewFeatures.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
f5c95e4436930ecd9a9902b1ee87c473b84a438e590b37ad131c2bd86c225578
■関連リンク
・FileMaker 製品でサポートされる SSL サーバ証明書の販売元と種類の一覧(FileMaker ナレッジベース)
http://filemaker-jp.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/12130
・FileMaker Server 15 ヘルプ(FileMaker)
https://www.filemaker.com/help/15/fms/ja/
・FileMaker Licensing for Teams - ファイルメーカー ソフトウェア ライセンス プログラム(FileMaker)
https://www.filemaker.com/jp/purchase/license/flt.html
・チーム向け FileMaker ライセンス FAQ(FileMaker)
https://www.filemaker.com/jp/purchase/store/faq-teams.html
・ボリュームライセンス製品のご購入に関するFAQ(FileMaker)
https://www.filemaker.com/jp/purchase/license/qa.html
(2022年5月8日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
FileMaker 15に対応した日本語版のFileMaker Training Series: 基礎編が提供開始
May 27, 2016
ファイルメーカー社がFileMaker 15 プラットフォームに対応した公式トレーニングカリキュラム「FileMaker Training Series: 基礎編」(日本語版)の無料提供を2016年5月中旬に開始しています。
「FileMaker Training Series: 基礎編」は、iBooks Storeで無料でダウンロードすることができ、FileMaker 15を用いてカスタムAppのサンプルを構築する方法を学ぶことができます。ファイルメーカー社のWebサイトでPDF形式のファイル(アクティビティファイルを同梱)としても配布されています。
なお、FileMaker 15 プラットフォームに対応した「FileMaker Training Series: 応用編」は今夏発売される予定となっています。
[関連]FileMaker 15に対応した日本語版のFileMaker Training Series: 応用編(FAMLog)
(2016/07/28追記:関連記事へのリンクを追加しました。)