FAMLog


Claris FileMaker Pro 2023の新機能:バージョン20.1.1で追加された関数

June 16, 2023

Claris FileMaker Pro 2023では新しい関数が追加され、キャッシュファイルの名前およびパスを返す関数や、基本テーブル名の一覧を返す関数等が新設されています。

バージョン20.1.1で追加された関数一覧は次の通りです。

・GetBaseTableName
・Get(キャッシュファイルパス)
・Get(キャッシュファイル名)
・BaseTableNames
・BaseTableIDs

GetBaseTableName関数を使用すると、引数として指定したフィールドの基本テーブル名を取得できます。

[関連]Claris FileMaker 2023の提供が開始(FAMLog)

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Server 19.6.1の新機能:Claris FileMaker Data APIのdateformats引数

May 08, 2023

Claris FileMaker Server 19.6.1のClaris FileMaker Data APIでは、APIによって返される日付およびタイムスタンプフィールド値の形式を制御するオプションが追加されています。

IDによる単一レコードの取得、レコード範囲の取得およびレコード検索のエンドポイント利用時に、クエリー文字列においてdateformats引数を指定することで、FileMaker Data APIによって返される日付およびタイムスタンプフィールド値の形式を制御できるようになっています。

dateformats引数の値が0の場合はUS形式、値が1の場合はファイルロケール、値が2の場合はISO 8601形式となり、値が指定されていない場合には0が指定されたものとして扱われます。

[出力例]
・dateformats引数の値が0の場合:03/31/2003
・dateformats引数の値が1の場合:2003/03/31
・dateformats引数の値が2の場合:2003-03-31

・dateformats引数の値が0の場合:12/01/2009 15:23:00
・dateformats引数の値が1の場合:2009/12/01 15:23:00
・dateformats引数の値が2の場合:2009-12-01T15:23:00

[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Pro 19.5.1の改善点:アルゴリズムオプションでMDC2の廃止

November 24, 2022

Claris FileMaker Pro 19.5.1では、MDC2(Modification Detection Code 2)ハッシュアルゴリズムがサポートされなくなっています。

MDC2がサポートされなくなったことにより、CryptAuthCode、CryptDigest、CryptGenerateSignatureおよびCryptVerifySignature関数のアルゴリズム引数にMDC2を設定すると、返り値として「?」が返されるようになっています。

なお、FileMaker Pro 19.5.1では、OpenSSLのバージョンはバージョン1.1.1nに更新されています。

[関連]Claris FileMaker Server 19.5.1 リリースノート(Claris ナレッジベース)、FileMaker Pro 18.0.2 Advanced アップデータが公開(FAMLog)

Tag: FileMaker

Claris FileMaker Pro 19.3.1の改善点:JSON関数

November 15, 2021

Claris FileMaker Pro 19.3.1では、JSON関数内のキーまたは索引またはパス引数でパスがカッコ表記で表現されていればキー名にピリオドを含めることができるようになっています。

バージョン19.3.1以降では、JSON関数を使用する際のキーまたは索引またはパス引数では、ドット表記とカッコ表記の構文がサポートされます。ドット表記とカッコ表記の違いとして、カッコ表記ではピリオド(.)を使用してキー名を区切るのではなく、シングルクォーテーション(')と角括弧([])でキー名を囲みます。

[使用例]
JSONSetElement ( "{}" ; "['-script.param']" ; "VALUE" ; JSONString )

[バージョン19.3.2における出力結果]
{"-script.param":"VALUE"}

[関連]JSON 関数の使い方(Claris FileMaker Pro 19 ヘルプ)

Tag: FileMaker

fmcsadminを使用して任意のスケジュールを削除する

February 24, 2021

fmcsadminを利用すると、Claris FileMaker Server 18以降およびFileMaker Cloud for AWS 1.18を利用している場合にCLI(コマンドラインインターフェース)で任意のスケジュールを削除できます。

fmcsadminコマンドを使ってスケジュールを削除するには、DELETEコマンドを使用し、引数に2以上のスケジュールIDを指定します。

(使用例)
% fmcsadmin delete schedule 2

なお、Claris FileMaker Admin APIに準じてスケジュールIDが1であるスケジュールは削除できません。スケジュールとID番号の一覧を取得するには、fmcsadminコマンドもしくはfmsadminコマンドのLISTコマンドを使用します。

[関連]fmsadminコマンドの活用 (4)(FAMLog)、fmcsadmin(株式会社エミック)

Tag: FileMaker

PHP 8.0.0が公開

December 01, 2020

PHP 8.0.0が公開されています。

JITが導入されたことで実行速度の高速化が図られているPHP 8.0では、名前付き引数やNull安全オペレーターなど数多くの新機能が追加されています。下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7.4からPHP 8.0に移行する場合にはあらかじめ移行ガイドで各種変更点を確認してから移行作業を行う必要があります。

なお、PHP 7.3は2021年12月6日まで、PHP 7.4は2022年11月28日まで、PHP 8.0は2023年11月26日までセキュリティ修正が継続される予定となっています。PHP 7.2系統の保守は2020年11月に終了しており、今後はバージョン7.3系列以降にアップグレードする必要がある状況です。

Tag: Apache

FileMaker Pro 19.1.3 アップデータが公開

October 28, 2020

FileMaker Pro 19.1.3 アップデータが公開されています。

FileMaker Pro 19.1.3では、URLを使用してスクリプトを実行する場合にオプション引数がサポートされるようになっています。このオプション引数で現在実行中のスクリプトを処理する方法を設定できるようになっていますが、引数の値はJavaScriptのFileMaker.PerformScriptWithOption()で指定する値と同じです。

なお、バージョン19.1.3では、FileMaker Pro 19.1.2でFileMaker Cloud for AWS 1.18に接続できない問題や、FileMaker Pro 19.1.2でデータベースデザインレポートを作成する際に異常終了する場合がある問題などが修正されています。

Tag: FileMaker

FileMaker Server 18の改善点:GetLayoutObjectAttribute関数

May 20, 2020

FileMaker Server 18のFileMaker WebDirectでは、GetLayoutObjectAttribute関数がグラフで実行された場合にcontent属性とsource属性の結果を返すように改善されています。また、同関数がWeb ビューアで実行された場合はsource属性の結果を返すようになっています。

GetLayoutObjectAttribute関数は、レイアウト上にあるレイアウトオブジェクトの属性情報を返す関数であり、引数でオブジェクト名を指定することで対象のレイアウトオブジェクトを特定します。

FileMaker Server 17のFileMaker WebDirectでは、オブジェクト名としてWeb ビューアまたはグラフのレイアウトオブジェクトの名前を指定し、かつ属性名にcontent属性やsource属性を指定した場合は、空の文字列が返されていました。

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 18.0.2 Advanced アップデータが公開

July 30, 2019

ファイルメーカー社が「FileMaker Pro 18.0.2 Advanced アップデータ」を公開しています。

バージョン18.0.2では、ライセンス証明書のパスにASCII以外の文字が含まれている場合にFileMaker Pro Advanced インストーラがライセンス証明書を見つけることができない問題や、特定の状況で[レコードのインポート]スクリプトステップのデータソースとしてXMLデータが指定された場合にアプリケーションが予期せず終了する問題などが修正されています。

FileMaker Pro Advanced 18.0.2ではOpenSSL 1.1.1を使用するようになっており、これにより、SHA(SHA-0)ハッシュアルゴリズムがサポートされなくなっています。CryptAuthCode、CryptDigest、CryptGenerateSignatureおよびCryptVerifySignature関数のアルゴリズム引数にSHAを設定すると、返り値として「?」が返されるようになっています。

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 17.0.5 AdvancedとYearName関数

May 10, 2019

FileMaker ProおよびFileMaker Pro AdvancedのYearName関数は、日付の和暦を指定された書式で返します。

日本の新しい年号である「令和」がサポートされているFileMaker Pro 17.0.5 Advanced以降では、YearName関数で形式の引数を1にした場合、戻り値で改元の年を「元」で返すように挙動が変更されています。日付フィールドの値が「1989/1/8」である場合、バージョン17.0.4以前ではYearName(日付フィールド; 1)は「(平)1」を返していましたが、バージョン17.0.5およびバージョン17.0.6ではYearName(日付フィールド; 1)は「(平)元」を返すように仕様が変更されています。

上記以外に、バージョン17.0.4以前ではGetAsNumber(YearName(Date (1; 8 ; 1989); 1))は「1」を返していましたが、バージョン17.0.5およびバージョン17.0.6ではGetAsNumber(YearName(Date (1; 8 ; 1989); 1))は「726110」を返すように挙動が変更されており、YearName関数がテキストではなく日付として結果を返すようになっているので注意が必要です。

[関連]FileMaker ProとFileMaker Pro AdvancedのYearName関数(FAMLog)、FileMaker Pro 17.0.6 Advanced アップデータが公開(FAMLog)、YearName 関数の戻り値から和暦の数字のみを参照する方法(FileMaker ナレッジベース)

(2019/05/31追加:YearName関数がテキストではなく日付として結果を返す問題についてはFileMaker Pro 17.0.7 Advancedで修正されています。)

Tag: FileMaker

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