FAMLog
Broadband Tuner 1.0
December 01, 2005
Appleが、Mac OS Xでブロードバンド環境における通信速度を向上させるソフトウェア「Broadband Tuner 1.0」を公開しています。
Broadband Tuner 1.0は、Mac OS X v10.4以降に対応していて、システムパラメーターを変更することによってTCPの送受信バッファーサイズを増やし、ブロードバンド環境における通信速度を向上させるものです。
本ソフトウェアをインストールすると、/private/etc/sysctl.confに設定ファイルが作成され、システムパラメーターとなるsysctl変数の値は次のように設定されます。
kern.ipc.maxsockbuf=512000
net.inet.tcp.sendspace=131072
net.inet.tcp.recvspace=358400
APPLE-SA-2005-11-29 Security Update 2005-009
December 02, 2005
Appleから「Security Update 2005-009」がリリースされています。
Security Update 2005-009は、Mac OS X v10.3.9、Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X v10.4.3およびMac OS X Server v10.4.3向けのもので、下記のソフトウェアが更新対象となっています。
・Apache mod_ssl、iodbcadmintool、OpenSSL、Safari、sudo(Mac OS X v10.3.9、Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X v10.4.3、Mac OS X Server v10.4.3)
・CoreFoundation、curl、syslog(Mac OS X v10.4.3、Mac OS X Server v10.4.3)
・Apache 2、passwordserver(Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X Server v10.4.3)
Apacheに関連する部分としては、ApacheのSSLモジュールであるmod_sslはバージョン2.8.24に、OpenSSLはバージョン0.9.7iに更新され、さらにMac OS X ServerにオプションでインストールされているApache 2はバージョン2.0.55にアップデートされています。
[関連]mod_ssl 2.8.24 for Apache 1.3.33(FAMLog)、Apache HTTP Server 2.0.55(FAMLog)、OpenSSL 0.9.7i(FAMLog)
FileMaker Pro 8 基礎講座 for Win/Mac
December 05, 2005
FileMaker Pro 8の基本操作や新機能を解説した書籍「FileMaker Pro 8 基礎講座 for Win/Mac」が2005年11月末に発売されています。
この書籍は、「FileMaker Pro 7 基礎講座 for Win/Mac」のバージョン8対応版で、FileMaker Proの操作を通してリレーショナルデータベースの概念やデータベースの基礎を理解できるように構成され、初級者から中級者を対象とした内容となっています。
定価:2,310円(税込)
サイズ:B5変型
ページ数: 344
著者:小山 香織
出版社:オーム社
ISBN:4-274-06635-5[Amazon.co.jpで購入...]
Apache HTTP Server 2.2.0
December 06, 2005
広く利用されているWebサーバーソフトウェアであるApache HTTP Serverの最新版「Apache HTTP Server 2.2.0」がリリースされています。
Apache HTTP Server 2.2.0は、新しい安定版系列であるApache HTTP Server 2.2の最初のバージョンです。バージョン2.0以降はLinux Kernelと同様に、バージョン番号の小数点第1位が奇数の場合は開発バージョン、偶数の場合は安定バージョンとするように番号が割り振られていて、Apache 2.2はこれまでバージョン2.1として開発されていました。
今回のメジャーバージョンアップでは、最近の32bit OSにおいて2GB以上のファイルがサポートされ、スマートフィルタリング機能やmod_proxyにロードバランス機能を追加するmod_proxy_balancer、Tomcatとの接続に使用できるmod_proxy_ajp、graceful-stop機能、Event MPMなどの機能が追加され、認証やキャッシュ関連のモジュールが改良されるなど、数多くの機能が拡張・改善されています。
FileMaker Solution Webキャンペーン応募
December 07, 2005
ファイルメーカー社が、FileMaker Server Advancedを活用したソリューションの第2弾として「FileMaker Solution Webキャンペーン応募」の無償配布を開始しています。
「Webキャンペーン応募」は、FileMakerデータベースをWeb公開して、一般の利用者にインターネット上でキャンペーンの応募をしてもらい、そのデータベースをそのまま社内のイントラネットで共有して、集計、抽選、分析を可能にするソリューションのひな形です。
「FileMaker Solution Web商品カタログ」と同様に、「カスタムWeb公開ソリューション セットアップガイド」と「カスタムWeb公開ソリューション 理解に役立つ基礎知識」がPDFファイルとして含まれています。また、それら以外に「Webキャンペーン応募」について詳しい解説が載っているPDFファイルも同梱されています。
FileMaker Pro 8の新機能:タブコントロール
December 08, 2005
FileMaker Pro 8では「タブコントロール」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
タブコントロールを利用すれば、FileMaker Pro 8およびFileMaker Pro 8 Advancedにおいて、複数のタブを1つのレイアウト上に配置することが可能になります。これまではFileMakerでタブインターフェースを実現するために、似たようなレイアウトを複数作成する必要がありましたが、その代わりにタブコントロールを使用することができます。
タブコントロールは便利で開発効率の向上につながる機能ですが、FileMaker Pro 7では利用できずレイアウトが崩れることになるので、その点は注意が必要です。
なお、タブコントロールはバージョン8のインスタントWeb公開機能と互換性があり、インスタントWeb公開でタブコントロールを使用することが可能です。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:Fast Match
December 09, 2005
FileMaker Pro 8では「Fast Match」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
この機能は、検索モードに移動せずに、フィールド内のデータを利用して簡易検索を実行できる機能であり、文字入力することなく手軽に検索を行うことができます。
具体的には、任意のフィールドまたは選択したフィールド内のテキストに対して右クリック、またはcontrolキーを押しながらクリックして(Macの場合)、[一致するレコードを検索]を選びます。これにより、選択したフィールドもしくはテキストを検索条件に使って、そのフィールドに対して自動的に検索を実行します。
また、同様の操作で[対象レコードの絞り込み]または[対象レコードの拡大]を選択して、対象レコードを絞り込んだり、拡大したりすることもできます。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:Email Merge
December 12, 2005
FileMaker Pro 8では「Email Merge」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
バージョン8では、[メールを送信]スクリプトステップが機能強化されると共に、[ファイル]メニューに[メールを送信...]というメニュー項目が追加されています。データベース内のデータを使用して、単独あるいは複数の宛先にメールを送信したり、宛先によってメールのタイトルや本文の内容を任意に変更することが新たにできるようになりました。
なお、生成された電子メールは外部の電子メールソフトを利用して送信される仕様であるため、Macでメールを送信するには、Microsoft Entourage、Apple MailまたはEudora for Mac OS Xが正しく設定されている必要があります。Windowsでメールを送信する場合は、Microsoft Outlook、Outlook ExpressまたはEudora for Windowsが必要です。
(2006/12/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Server 8が販売開始
December 13, 2005
FileMaker Proの共有データベースソリューションを効率的に管理できるサーバーソフトウェア「FileMaker Server 8」の販売が本日より開始されています。価格は税込134,400円です。
FileMaker Server 8は、ファイルメーカーServer 5.5以前の旧バージョンと互換性はなく、FileMaker Server 8上で共有されているデータベースファイルをFileMaker Proのクライアントで開くには、FileMaker Pro 8、FileMaker Pro 8 Advanced、FileMaker Pro 7またはFileMaker Developer 7が必要です。
FileMaker Server 8の製品パッケージには、新たにFileMaker Server 8のWindows版とMac版の両方のソフトウェアが含まれるようになっています。ただし、FileMaker Pro 8やFileMaker Pro 8 Advancedの場合とは異なり、1台のコンピューターにFileMaker Server 8のWindows版とMac版のいずれかを1コピーのみ使用できることを意味します。
FileMaker Pro8スーパーリファレンス for Windows
December 14, 2005
ソーテック社からFileMaker Pro 8の入門者向け解説書「FileMaker Pro8スーパーリファレンス for Windows」が発売されています。
この書籍は「FileMaker Pro7 スーパーリファレンス for Windows」のバージョン8対応版です。豊富な図版でWindows版FileMaker Pro 8の基本操作手順を解説していて、前半部分はカラーページになっています。
定価:2,604円(税込)
サイズ:B5変型
ページ数: 368
著者:野沢 直樹
出版社:ソーテック社
ISBN:4-88166-508-1[Amazon.co.jpで購入...]
(2006/10/16追記:リンク先のURLを修正しました)
FileMaker Web News:第1回 2005年12月号
December 15, 2005
書籍「FileMaker Server カスタムWebテクニック」に関する出版後の情報を補足することを主目的として、今月より月1回ペースで「FileMaker Web News」をお届けします。
■FileMaker Server 7v4 アップデータ
「FileMaker Server 7v4 アップデータ」が2005年11月下旬に公開されました。これにより、FileMaker Server 7の最新版はバージョン7v4(7.0v4)となっています。
[関連]FileMaker Server 7v4 アップデータ(FAMLog)
■FileMaker Server Advancedを活用した純正ソリューション
ファイルメーカー社から、FileMaker Server Advancedを活用したソリューション「FileMaker Solution Web商品カタログ」と「FileMaker Solution Webキャンペーン応募」が相次いで公開されました。これらはXSLTを使用したカスタムWeb公開のサンプルソリューションであり、FileMaker Server Advancedを利用し始める前に読んでおきたいドキュメントもPDFファイルとして同梱されています。
[関連]FileMaker Solution Web商品カタログ(FAMLog)、FileMaker Solution Webキャンペーン応募(FAMLog)
■FileMaker Server 8が国内で発売
「FileMaker Server 8」が2005年12月13日に国内で発売されました。通常版のFileMaker Server 7と同様に、FileMaker Server 8にはWeb公開機能が含まれていません。バージョン8でカスタムWeb公開機能をフル活用するには、Web公開機能のあるFileMaker Server 8 Advanced(2006年1月発売予定)の発売を待つ必要があります。
[関連]FileMaker Server 8が販売開始(FAMLog)
(2007/01/07追記:リンク先のURLを一部変更しました。)
(2008/03/15追記:カテゴリーをBookからNewsに変更しました。)
FileMaker Solution スタッフマネジメント2
December 16, 2005
ファイルメーカー社が、FileMaker Pro 8の新機能を効果的に活用して作成されたソリューション「FileMaker Solution スタッフマネジメント2」の無償配布を開始しています。
「スタッフマネジメント2」に必要なFileMaker製品は、FileMaker Pro 8およびFileMaker Server 8です。ファイルメーカー社から配布されているFileMaker Pro 8とFileMaker Server 8の評価版(機能制限付)を使って試用することもできます。
このソリューションは、ワークグループの業務を効果的に統合し、生産性の向上をもたらすように作成されており、詳しい解説が載っているPDFファイルも同梱されています。
FileMaker Pro 8の新機能:テーブルのインポート
December 19, 2005
FileMaker Pro 8では、「テーブルのインポート」機能が新機能として追加されています。
FileMaker Pro 7から1つのファイルに複数のテーブルを格納できるようになりましたが、バージョン7では新しいデータを取り込むためにあらかじめテーブルを作成しておく必要がありました。FileMaker Pro 8およびFileMaker Pro 8 Advancedでは、データをインポートする際に新規テーブルをその場で作成できるようになっていて、複数のテーブルを1つのデータベースファイルに統合しやすくなっています。
さらに、FileMaker Pro 8 Advancedであれば、データベース定義ダイアログの[テーブル]タブに[コピー]、[ペースト]および[インポート...]ボタンがあるので、より手軽にテーブルをインポートできるようになっています。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:Layout Alignment Tools
December 20, 2005
FileMaker Pro 8では、「Layout Alignment Tools」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
FileMaker Pro 7およびそれ以前のバージョンでは、レイアウトモードでオブジェクトの整列や均等配置を行う場合に、基本的に整列設定を行ってから整列を行うという手順を踏む必要がありました。FileMaker Pro 8およびFileMaker Pro 8 Advancedでは、オブジェクトの整列および均等配置を行う機能が改良され、整列設定ダイアログを呼び出す必要がなくなっています。
バージョン8では、レイアウトモードの[配置]メニューにおいて、従来の[整列]および[整列設定...]の代わりに、[整列]、[等間隔]および[サイズ変更]というメニュー項目になっていて、それぞれにサブメニュー項目が含まれるようになっています。同様に、レイアウトモードで使用できる[配置]用のツールバーもボタンが変更、追加されています。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:オートコンプリート
December 21, 2005
FileMaker Pro 8では、「オートコンプリート」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
オートコンプリート機能を有効にすると、ブラウズモードまたは検索モードで、過去に入力したデータまたは値一覧の値に基づいてフィールドの内容を半自動的に入力できるようになります。これにより、テキストフィールドに整合性のあるデータを素早く簡単に入力することができます。
なお、オートコンプリート機能を有効にできるテキストフィールドの表示形式は次の3種類です。
・編集ボックス
・ドロップダウンリスト
・ドロップダウンカレンダー
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
(2019/01/07追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:ドロップダウンカレンダー
December 22, 2005
FileMaker Pro 8では、「ドロップダウンカレンダー」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
フィールドに対してドロップダウンカレンダーを使用するように設定すると、ブラウズモードまたは検索モードでカレンダーから日付を選べるようになるので、入力書式を気にせずに素早く正確に日付のデータを入力できるようになります。
なお、ドロップダウンカレンダーはバージョン8のインスタントWeb公開機能と互換性があり、インスタントWeb公開でドロップダウンカレンダーを利用することが可能です。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:視覚的なスペルチェッカー
December 26, 2005
FileMaker Pro 8では、「視覚的なスペルチェッカー」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
この機能により、ブラウズモード、検索モードおよびレイアウトモードにおいて、スペルが間違っている可能性のある単語に、赤い点線の下線が表示されるようになり、その場でスペルを編集したり訂正することが可能になっています。
この機能を無効にしたい場合には、[ファイル]メニューの[ファイルオプション...]を選び、[英文スペルチェック]タブにある[間違ったスペルを特殊な下線で示す]チェックボックスのチェックを外します。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:スクリプト変数
December 27, 2005
FileMaker Pro 8では、新たにスプリプトや計算式でグローバル変数やローカル変数を使用できるようになりました。
バージョン8で新たに追加された[変数を設定]スクリプトステップや、Let関数(Let関数はバージョン7から利用可)を使用すれば、ローカル変数またはグローバル変数に指定した値を格納することができます。ローカル変数の名前には接頭語として「$」を、グローバル変数の名前には接頭語として「$$」を使用します。
[変数を設定]スクリプトステップはWeb互換です。ローカル変数の値はスクリプト終了時に消去され、グローバル変数の値はファイルが閉じられるときに消去されます。
(2005/12/28追記:バージョン7から使えるLet関数が、バージョン8で追加された関数であると誤解されないように一部記述を修正しました。)
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
(2008/10/09追記:当初リンクしていたページがなくなっていたので、リンク先のURLを再度変更しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:ホイールマウスのサポート
December 28, 2005
FileMaker Pro 8では、新たにスクロールホイールがサポートされるようになりました。
Mac版のFileMaker Pro 7およびそれ以前ではスクロールホイールを全く利用できませんでしたが、バージョン8ではスクロールホイール付きのポインティングデバイス(マウス)を使用して、ブラウズしているレコードを切り替えたり、画面を上下にスクロールしたり、垂直スクロールバーで書式設定されたフィールドまたはポータルをスクロールすることなどができるようになりました。
なお、Windows版とMac版では一部動作が異なる部分があります。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:Fast Send
December 29, 2005
FileMaker Pro 8では、「Fast Send」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
バージョン8では、新しいファイル保存時のオプション機能が追加され、[レコードのエクスポート...]を選んで表示されるファイル保存ダイアログにおいて[ファイルを添付した電子メールの作成]チェックボックスにチェックをつけてファイルを保存すると、そのファイルを添付した電子メールを作成することができます。電子メールは、Email Mergeと同様に、外部の電子メールソフトを利用して送信される仕様になっています。
上記の手順以外に、任意のフィールドにカーソルを移動させ、[フィールド内容のエクスポート...]をクリックすれば、そのフィールドのコンテンツをメッセージに自動的に添付することもできます。
なお、新しいファイル保存時のオプション機能は、上記以外に[ファイルを自動的に開く]オプションもあります。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Server カスタムWebテクニック:関連リンク
December 30, 2005
・書籍「FileMaker Server カスタムWebテクニック」のご案内(株式会社エミック)
・BNN Books: FileMaker Server カスタムWebテクニック(株式会社ビー・エヌ・エヌ新社)
・FileMaker Server カスタムWebテクニック(FAMLog)
・FileMaker Server カスタムWebテクニック:正誤表
・FileMaker Server カスタムWebテクニック:第2章補足情報
・FileMaker Server カスタムWebテクニック:第6章補足情報
・FMP7/8時代のカスタムWeb解説書がいよいよ(FileMaker Pro 7/8 によるWeb開発覚え書き)
・FileMaker Server Advanced 製品概要(ファイルメーカー株式会社)
・デュアルCPUでWeb公開エンジンが応答しなくなる(FAMLog)
・XSLTによるカスタムWeb公開機能の利用が非推奨に(FAMLog)
[最終更新日:2010/06/02]