FAMLog
FileMaker Pro 11の新機能:マージ変数
May 11, 2010
FileMaker Pro 11では、新たにマージフィールドで変数を使用できるようになり、レイアウトモードにおいて[挿入]メニューに[マージ変数]というメニュー項目が追加されています。
レイアウト上にグローバルフィールドや計算フィールドなどの代わりにマージ変数を配置することで、データベーススキーマをよりシンプルにできます。
なお、マージ変数で利用しているグローバル変数が未定義の場合には、ブラウズモードにおいてマージ変数としてレイアウト上に配置している文字列がそのまま表示されてしまうので、事前に何らかの値を設定しておくとよいでしょう。
(2010/07/08追記:バージョン11.0v2でレイアウト上に空のマージ変数が表示されてしまう問題が解決されています。)
FileMaker Pro 11 Advancedの新機能:カスタム関数のコピー&ペーストとインポート
May 10, 2010
FileMaker Pro 11 Advancedでは、カスタム関数のコピー&ペーストとインポートが新たに可能になりました。
独自の関数を作成できるカスタム関数はFileMaker Developer 7で追加された機能ですが、FileMaker Pro 11 Advancedを使用するとファイル間でもカスタム関数のコピー&ペースト、およびインポートが可能になります。
なお、上記機能はFileMaker Pro 11 Advancedのみで利用できる機能です。カスタム関数はFileMaker ProとFileMaker Pro Advancedの両方で使用できますが、カスタム関数の作成や編集などにはFileMaker Pro Advancedが必要です。
FileMaker Pro 11の新機能:スクリプト内の検索条件における変数の使用
May 06, 2010
FileMaker Pro 11では、スクリプト内の検索条件にローカル変数およびグローバル変数を利用できるようになっています。
例えば、[検索モードに切り替え]、[フィールド設定]および[検索実行]スクリプトステップを用いた方法の検索において、[フィールド設定]スクリプトステップで変数を使って検索条件を指定できます。
[検索条件を編集]ダイアログボックス内でも変数を指定できるようになっているので、バージョン11からは[検索実行]スクリプトステップのみで変数を用いた検索を行うことも可能です。
関連するスクリプトステップはWeb互換なので、FileMaker Server 11のWeb公開機能にも恩恵のある新機能です。
FileMaker Server 11の新機能:バックアップファイルのクローン
April 30, 2010
FileMaker Server 11では、新たにバックアップファイルのクローンを作成して、データを除外した形式でデータベースファイルの構造のみを別途保存できるようになっています。
スケジュールアシスタントで[バックアップファイルのクローン]を有効にすると、バックアップファイルのテーブル、レイアウト、スクリプト、ページ設定オプション、およびフィールド定義をデータなしで保存できます。
fmsadminコマンドのBACKUPコマンドのオプションも拡充されており、BACKUPコマンドで-nもしくは--cloneオプションを使用すると、バックアップとオプションの検証が完了した後で、各バックアップファイルのクローンを作成します。
[使用例]
$ fmsadmin backup --clone
FileMaker Pro 11 Advanced Runtime Library アップデートが公開
April 23, 2010
ファイルメーカー社が「FileMaker Pro 11 Advanced Runtime Library アップデート」を公開しています。
このアップデートは、Windows版FileMaker Pro 11 Advancedにおいて、ランタイムソリューションの作成前にMicrosoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージのインストールが必要とされる問題に対処するものです。
Windows版FileMaker Pro 11.0v1 Advancedでランタイムソリューションを作成するために使用するパッチであるため、Windows版FileMaker Pro 11やMac版のFileMaker Pro製品に適用する必要はありません。
[関連]FileMaker Pro 11 Advanced Runtime Library アップデート(ファイルメーカーテクニカルサポートインフォメーション)
FileMaker Server 11の新機能:fmsadmin RESTARTコマンド
April 22, 2010
FileMaker Server 11では、FileMaker Server Admin Consoleが応答しない場合に、コマンドラインインターフェースで管理サーバーのプロセスを再起動できるようになっています。
fmsadminコマンドを使って管理サーバーを再起動するには、RESTARTコマンドを使用します。
[使用例]
$ fmsadmin restart adminserver
なお、バージョン11では、RESTARTコマンドだけでなくAUTORESTARTコマンドも新たに追加されています。
(2010/09/16追記:FileMaker Server 11.0v2において「fmsadmin restart server」コマンドでデータベースサーバーが再起動しない問題が修正されています。)
Mac版FileMaker Server 11の起動プロセスにおける変更点
April 21, 2010
Mac版FileMaker Server 11では、FileMaker Server 9で導入されたfmservicewrapperdが不要になり、FileMaker Server関連デーモンの起動プロセスについて最適化が行われています。
バージョン9および10ではlaunchdによりまず最初にfmservicewrapperdが起動されていましたが、バージョン11ではfmserver_helperdが最初に起動されるように変更されています。
上記については次のコマンドで確認できます。
$ defaults read /Library/LaunchDaemons/com.filemaker.fms
[バージョン9および10の場合の出力結果]
ProgramArguments
(
"/Library/FileMaker Server/Common/service-wrapper/fmservicewrapperd",
"-start"
)
[バージョン11の場合の出力結果]
ProgramArguments
(
"/Library/FileMaker Server/Database Server/bin/fmserver_helperd",
"-d"
)
[関連]fmservicewrapperd(FAMLog)
FileMaker Road Show 2010が6月に全国5都市で開催
April 20, 2010
ファイルメーカー社が、2010年6月14日から6月30日にかけて、参加費無料のセミナーイベント「FileMaker Road Show 2010」を全国5都市で開催すると発表しています。
開催日および開催地は下記の通りです。事前登録による定員制(先着申込み順)で、本日よりファイルメーカー社のWebサイトで参加登録が可能です。
・第1回/札幌:2010年6月14日(月)(於ホワイトキューブ札幌)
・第2回/名古屋:2010年6月18日(金)(於名古屋国際センター)
・第3回/大阪:2010年6月22日(火)(於大阪国際会議場)
・第4回/福岡:2010年6月24日(木)(於アクロス福岡)
・第5回/東京:2010年6月30日(水)(於アイビーホール青学会館)
Road Showでは、「ビジネス効率化の即戦力ツールは、どんな仕事にもすぐ対応」をテーマに、業務システム導入事例の紹介を含むソリューションセミナー、およびスキルアップ・ワークショップが実施される予定です。
第56回「FileMaker Fun Night!」イベントレポートが公開
April 16, 2010
セブンズドアが、毎月Apple Store, Ginzaで行っているイベント「FileMaker Fun Night!」のレポートを更新しています。
2010年2月20日に行われた第56回のイベントレポートが追加されており、スクリプトトリガを利用した検索や条件付き書式などに関する情報が紹介されています。
次回は、「FileMaker 11のすべて~最新版新機能を一挙解説~」というテーマで2010年4月17日(土)18:00-19:30に同イベントが開催される予定になっています。なお、同イベントは参加費および事前申し込みは共に不要です。
FileMaker Server 11でサポートされているクライアント
April 14, 2010
FileMaker Server 11およびFileMaker Server 11 Advancedでサポートされているクライアントには、以下のものがあります。
・FileMaker Pro 9、10および11
・FileMaker Server Web公開エンジンを使用してデータにアクセスするWebユーザー
・FileMaker ODBC/JDBCクライアントドライバを使用するプログラム(FileMaker Server Advancedのライセンスが必要)
バージョン8.5およびそれ以前のバージョンのFileMaker Proは、サポート対象外として扱われるようになっています。
なお、ODBC/JDBCデータソースとしてFileMakerデータベースを共有する場合には、旧バージョンのドライバとFileMaker 11との間に互換性がありません。バージョン11用のFileMaker ODBC/JDBCクライアントドライバをインストールする必要があるので注意が必要です。