FAMLog
Get(ソート状態)関数
February 07, 2020
FileMaker Pro Advancedの「Get(ソート状態)関数」は、現在のソート状態を表す値を返します。
この関数が返す値は次の通りです。
・「0」:アクティブなテーブルのレコードがソートされていない場合
・「1」:アクティブなテーブルのレコードがソートされている場合
・「2」:アクティブなテーブルのレコードが部分的にソートされている状態(半ソート済み)の場合
ソート済みのテーブルのレコードは、レコードが別のファイルからソート済みの古い対象レコードにインポートされた場合、レコードが部分的にソートされている半ソート済みの状態になる場合があります。もしくは、[レコードのソート]ダイアログボックスで[ソートされた順位でレコードを保持]チェックボックスを外した状態でソートを実行した後にレコードを変更した場合に、半ソート済みの状態にすることが可能です。
[関連]FileMaker Pro 12の新機能:ソートされた順位でレコードを保持(FAMLog)
APPLE-SA-2020-1-28-1 iOS 13.3.1 and iPadOS 13.3.1
January 29, 2020
iPhoneおよび第7世代iPod touch向けのソフトウェアアップデートとなるiOS 13.3.1とiPad向けのiPadOS 13.3.1の提供が開始されています。
iOS 13.3.1およびiPadOS 13.3.1では、複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。[通信/通話の制限]でスクリーンタイムのパスコードを入力しなくても連絡先を追加できる場合がある問題や、“メール”で[サーバ上の画像を読み込む]設定が無効になっていてもその設定が正常に機能しない場合がある問題などが解決されています。
iOS 13に対応している機種は、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxおよび第7世代のiPod touchです。iPadOSに対応している機種は、
第5世代、第6世代および第7世代のiPad、iPad Air 2、第3世代のiPad Air、9.7インチiPad Pro、10.5インチiPad Pro、11インチiPad Pro、12.9インチiPad Pro、iPad mini 4および第5世代のiPad miniです。
Get(アカウントタイプ)関数
December 30, 2019
FileMaker Pro Advancedの「Get(アカウントタイプ)関数」は、現在利用しているアカウントの認証タイプに関する情報を返します。
この関数の戻り値は下記のようになります。
・「Guest」:アカウントタイプがFileMakerファイル(ゲストアカウント)の場合
・「FileMaker File」:アカウントタイプがFileMakerファイルの場合
・「External」:アカウントタイプが外部サーバーの場合
・「Amazon」:アカウントタイプがOAuth(Amazon)の場合
・「Google」:アカウントタイプがOAuth(Google)の場合
・「Azure」:アカウントタイプがOAuth(Microsoft Azure AD)の場合
・「FileMaker ID <チーム名>」:アカウントタイプがFileMaker IDの場合
なお、Get(アカウントタイプ)関数は、バージョン18で追加された関数です。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:バージョン18で追加された関数一覧(FAMLog)
FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:刷新された[インポート順の指定]ダイアログボックス
December 10, 2019
FileMaker Pro 18 Advancedでは、[インポート順の指定]ダイアログボックス(旧称[フィールドデータのインポート順]ダイアログボックス)が刷新されています。
バージョン18ではインポートダイアログボックスが新しくなり、次の機能が追加されています。
・ターゲットフィールドの検索
・ターゲットフィールドごとにインポート中における入力値自動化オプションの実行を選択
・フィールド値の区切りに使用するカスタム文字を指定
・ソースファイル内のフィールド名を表すレコードを選択してフィールド名として使用
なお、[インポート順の指定]ダイアログボックスを表示するには、[ファイル]メニュー>[レコードのインポート]>[ファイル...]を選択した後、インポートするファイルを選択して[開く]をクリックします。
[関連][レコードのインポート] の機能強化(FileMaker ナレッジベース)
OData用拡張アクセス権キーワード
December 09, 2019
FileMaker Cloud 2.18で追加された機能であるOData(Open Data Protocol)を利用する場合、FileMakerデータベースの拡張アクセス権設定を調整する必要があります。
FileMaker Data APIではキーワードが「fmrest」である拡張アクセス権設定を作成しましたが、ODataの場合ではそのキーワードは「fmodata」となります。
利用したいデータベースごとに、キーワードが「fmodata」である拡張アクセス権設定を作成し、任意のアクセス権セットにODataによる接続を許可するように設定を行います。セキュリティ上の理由から、ODataを使用したアクセスを許可するアカウントのアクセス権セットでのみfmodata拡張アクセス権を有効にするようにします。
[関連]FileMaker Cloud 2.18の新機能:OData(Open Data Protocol)(FAMLog)
FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:署名されていないプラグインの通知
November 26, 2019
FileMaker Pro 18 Advancedでは、プラグインが開発者によってデジタル署名されていない場合に通知するように仕様が変更されています。
FileMaker Pro 18 Advancedは、プラグインが有効になっている場合、プラグインのインストール時や起動するたびにプラグインを読み込もうとしますが、有効にしたプラグインにデジタル署名が付いていない場合には警告ダイアログボックスが表示されるようになっています。
なお、警告ダイアログボックスにおいて、[常にこのプラグインをロードする]を選択してから[プラグインをロード]をクリックすると、FileMaker Pro Advancedはプラグインを読み込んで許可された一覧に追加し、以後警告ダイアログボックスが表示されなくなります。
[関連]FileMaker 18 プラットフォームのその他の動作変更(FileMaker ナレッジベース)
(2020/05/21追記:関連情報として、FileMaker Pro 18 Advancedでプラグインによるインストールまたはロードが実行されない場合に、Get(最終外部エラー詳細)関数がエラーの詳細情報を返すようになっています。)
FileMaker Pro Advancedのランタイムソリューション作成機能は削除予定の機能に
November 13, 2019
Claris International Inc.が、FileMaker Pro Advancedのランタイムソリューション作成機能が削除予定であるとFileMaker ナレッジベースで案内しています。
FileMaker Pro Advancedのランタイムソリューション作成機能はFileMaker 14 プラットフォームにおいて非推奨になり、将来廃止される機能に指定されていました。そのため、バージョン14以降では当該機能の更新や改善は行われていませんでした。
ランタイムソリューション作成機能は、FileMaker Pro 18 Advancedでは利用可能ですが、次回リリースされるClaris FileMaker プラットフォームの製品から取り除かれる予定となっています。
[関連]FileMaker ランタイムのサポート終了(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker 14で非推奨になった機能(FAMLog)
2019年10月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料
October 21, 2019
2019年10月19日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:fmcsadmin 1.0.0(PDF形式/ファイルサイズ:約410KB)
「fmcsadmin-for-FileMaker18.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
102a9a26b3cf1a3f238e42e8b7049ce34a530387b714d0506abe6b97a78e6b01
■関連リンク
・fmcsadmin – CLIでFileMaker Admin APIを操作(株式会社エミック)
・FileMaker 18 Admin API ガイド(FileMaker)
・fmcsadmin 1.0.0を公開(FAMLog)
(2022年4月24日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:[セキュリティの管理]ダイアログボックス
October 17, 2019
FileMaker Pro 18 Advancedでは、[セキュリティの管理]ダイアログボックスのインターフェースと機能が改善されています。
FileMaker Pro Advancedの[セキュリティの管理]ダイアログボックスは、ユーザアカウントとアクセス権を定義する際に使用します。バージョン18では、一覧でユーザおよびグループにアクセス権セットを直接割り当てられるようになっており、一覧を閉じずに詳細パネルで各種操作を実行できる形式になっています。アカウントアクセスの一覧には、選択したタイプ(認証方法)のアカウントに付与されているアカウントアクセスだけが表示され、さらに、選択した認証方法がファイルをホストしているサーバーでサポートされているかどうかを確認できるようになっています。
[セキュリティの管理]ダイアログボックスにおける一覧の表示方法や操作方法が改善されたことで、[詳細セキュリティ設定]ダイアログボックスの[アカウント]タブが取り除かれていますが、それ以外のタブについては以前と同じで機能的には旧バージョンのFileMaker Pro Advancedから変更されていません。
[関連]FileMaker Pro Advanced の [セキュリティの管理] ダイアログボックスの変更(FileMaker ナレッジベース)
OpenSSH 8.1が公開
October 11, 2019
SSHプロトコルを使用するネットワーク接続ツールのフリーな実装であるOpenSSHの新バージョン「OpenSSH 8.1」が公開されています。
OpenSSH 8.1では、RAMに存在する秘密鍵に対して、SpectreやMeltdown、Rambleedのようなサイドチャネル攻撃に対する保護機構が追加されています。
また、XMSS鍵タイプの秘密鍵を分析するコードに悪用可能な整数オーバフローの脆弱性が存在していて修正されましたが、この鍵タイプはコンパイル時にデフォルトでサポートされていない上、移植版OpenSSHでは有効にするオプションが用意されていませんでした。
[参考]OpenSSH 8.1 がリリースされました(春山征吾のBlog)