FAMLog
スクリプトのヒントと考慮事項 (5)
April 26, 2005
FileMaker 7においてWeb経由でデータ変更を行うスクリプトを実行する場合には、スクリプトの最後に「レコード/検索条件確定」スクリプトステップを含めて、すべての変更が保存されるようにすることが推奨されています。
FileMaker Proクライアントによる接続と違い、Webユーザーはサーバーと常に直接接続されているわけではないため、すべてのデータ変更は、データをサーバーに送信、保存するまで反映されません。
何らかのデータ変更を行うスクリプトステップを使用している場合には、「レコード/検索条件確定」スクリプトステップを含める必要がありますが、それには「切り取り」、「コピー」、「貼り付け」などのスクリプトステップも含まれます。
Mac OS X Update 10.3.9
April 18, 2005
Appleから「Mac OS X Update 10.3.9」および「Mac OS X Server Update 10.3.9」がリリースされています。
Mac OS X v10.3.9の主な改良点は下記の通りです。以前に単体で実施された最新のセキュリティアップデートも含まれています。
・MacとPCが混在するネットワークでのファイル共有機能、およびディレクトリサービスの信頼性
・Mail、Safari、スティッキーズなどのアプリケーションの信頼性
・他社製アプリケーション、デバイスとの互換性
ただし、Mac OS X (Server) Update 10.3.9を適用することで、Javaが起動しなくなりFileMaker Server 7 AdvancedのWeb公開エンジンに影響を及ぼす場合がありますので、運用中のシステムにこのアップデートを適用するのはしばらく見送ったほうがいいかもしれません。
[関連]Java Update for Mac OS X 10.3.9(FAMLog)
(2005/04/19追記:アップデート適用後にJavaが動作しなくなった場合の対処法に関する記事がAppleのWebサイトで掲載されています。)
(2007/01/04追記:関連記事へのリンクを追加しました。)
Apache HTTP Serverのバージョン確認方法
April 15, 2005
Apache HTTP Serverのバージョンを確認する方法の1つにhttpdコマンドを使用する方法があります。httpdコマンドで-vオプションを使用することで、Webサーバーのバージョンを確認できます。
Mac OS X v10.3.8では、Apacheのバージョン情報は次のように表示されます。
$ httpd -v
Server version: Apache/1.3.33 (Darwin)
Server built: Nov 29 2004 19:30:24
cookiesノードセットのXMLネームスペース
April 07, 2005
FileMaker Server Advanced 7.0v3で新たに利用できるようになったcookiesノードセットのXMLネームスペース(名前空間)は、「http://www.filemaker.com/xml/cookie」です。
XSLTスタイルシートでcookiesノードセットを使用する場合には、<xsl:stylesheet>エレメント(要素)のxmlns属性を使って必ずこのネームスペースを宣言し、ネームスペースには対応する接頭辞(例:fmc)を指定する必要があります。
(ネームスペース宣言の例)
<xsl:stylesheet xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform"
xmlns:fmrs="http://www.filemaker.com/xml/fmresultset"
xmlns:fmc="http://www.filemaker.com/xml/cookie"
exclude-result-prefixes="xsl fmrs fmc"
version="1.0">
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)
Web公開エンジンの停止方法
April 05, 2005
FileMaker Server 7 Advanced 7.0v3 Web公開アップデートを適用する場合には、適用前にウィルス検出ソフトウェアを無効にした上でFileMaker Server Web公開エンジンを停止する必要があります。
Mac OS XにおいてWeb公開エンジンを停止させるには、Terminalで次のように入力します。
sudo SystemStarter stop "FileMaker Web Publishing"
なお、Web公開エンジンを起動するには、Terminalで次のように入力します。
sudo SystemStarter start "FileMaker Web Publishing"
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)
(2008/08/29追記:Mac版FileMaker Server 9ではSystemStarterコマンドでWeb公開エンジンの起動および停止はできなくなっています。)
JK 1.2.10
April 04, 2005
WebサーバーとTomcatの接続に使用されるコネクター「JK 1.2.10」が2005年3月30日にリリースされています。
FileMaker Server Advanced 7.0v3ではJK 1.2.2がWebサーバーモジュールとして使用されていますが、JK 1.2.10はJK 1.2系統の最新版のTomcatコネクターです。
なお、Tomcat 4.1で使用が推奨されていたJK2は現在メンテナンスモードとなっていて、Tomcatの最新版(バージョン5.5)ではJK 1.2、およびmod_proxy_ajp(Apache HTTP Server 2.2では標準で付属)をAJPコネクターとして使用することが推奨されています。
(2005/04/19追記:JK 1.2.10ではTomcatが起動していないときにHTTPレスポンスのステータスコードが200になる不具合があります。)
FileMaker Server 7の停止方法 (1)
March 24, 2005
FileMaker Server 7のアップデータを適用する場合には、適用前にウィルス検出ソフトウェアを無効にした上でFileMaker Server 7を停止する必要があります。
FileMaker Server 7を停止する方法の1つとして、FileMaker Server Adminを利用する方法があります。
Mac版FileMaker Server Adminを使用する場合には、「サーバー」メニューの「FileMaker Server ローカル管理...」を選んで表示されたダイアログ上にある「FileMaker Server を停止」ボタンを押します。もしくは、FileMaker Serverに接続してから「サーバー」メニューの「FileMaker Server を停止」を選びます。
なお、前者の方法の場合にはシステムレベルの管理者権限が必要になります。
7.0v3 Web公開アップデートの変更点 (3)
March 22, 2005
FileMaker Server Advanced 7.0v3では、FileMaker Serverの暗号化を使用する際の問題が修正されています。
以前のバージョンでは、FileMaker Serverの暗号化を使用する設定にしていて、FileMaker ServerおよびWeb公開エンジンを別々のサーバーにインストールする構成にしていた場合に、FileMaker Server用サーバーとWeb公開エンジン用サーバーの間で、正常に通信ができないケースがありました。バージョン7.0v3ではこの問題が修正されています。
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Server 7 Advanced 7.0v3 Web公開アップデート
March 14, 2005
ファイルメーカー社から「FileMaker Server 7v3 アップデータ」と共に「FileMaker Server 7 Advanced 7.0v3 Web公開アップデート」が配布されています。
このアップデータはFileMaker Server 7 AdvancedのWeb公開エンジンおよび管理コンソールをアップデートするものです。FileMaker Serverは更新されないため、FileMaker Server 7v3 アップデータを別途インストールし、Web公開関連ソフトウェアとFileMaker Serverの両方をバージョン7.0v3に更新する必要があります。
インストール手順の詳細については、付属文書「FMS Web アップデートお読みください.pdf」に記載されています。
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)
スクリプトのヒントと考慮事項 (2)
February 24, 2005
Web経由でFileMakerのスクリプトを利用する場合には、Web互換のスクリプトステップのみがスクリプトに含まれていることを確認します。
さらに、各スクリプトステップを実行するために必要な権限がWebユーザーに割り当てられているか、もしくは実行の制限をしているかなど、スクリプトステップとアクセス権セットの組み合わせについても考慮する必要があります。
例えば、レコードを作成するスクリプトステップがスクリプトに含まれていて、Webユーザーがレコードの作成を許可するアカウントでログインしていない場合、このスクリプトでは新規にレコードを作成するスクリプトステップを実行することができません。ただし、スクリプトは引き続き実行される場合があり、予期しない結果を引き起こす可能性もあることから、必要に応じてエラー処理を追加しなければならない場合もあります。