FAMLog
defaultsコマンドでFileMaker Server 7の設定を変更する (1)
May 30, 2005
FileMaker Server 7の設定を変更するには通常FileMaker Server Adminを使用しますが、Mac OS Xではdefaultsコマンドを使用してコマンドライン経由で変更することも可能です。
例えば、FileMaker Server 7でFileMaker Serverへの接続を保護する設定に変更するには、ターミナルで次のように入力します。
(Mac OS X v10.4.1の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add UseSecureConnection -int 1'
(Mac OS X v10.3.9の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/ByHost/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add UseSecureConnection -int 1'
上記の設定に限り、設定変更を反映させるにはFileMaker Serverを再起動する必要があります。
なお、fmserverユーザーの権限で設定を変更するようにしないと、FileMaker Serverの設定内容が破棄されて初期状態に戻ってしまうので、その点は要注意です。
(2015/09/02追記:OS X版のFileMaker Server 14では設定ファイルの形式およびパスが変更されたため、上記の方法は利用できません。)
FileMaker Pro 7の入力書式確認ダイアログ
May 24, 2005
FileMaker Pro 7では、データベースファイルに保存されている日付や時刻の書式情報がシステムの設定と違っている場合に、ファイルを開くときに確認ダイアログが表示されます。
これはファイルオプションのデータ入力オプション設定がデフォルトで「設定が異なる場合には常に確認する」設定になっているためです。
ファイルを開くたびに確認ダイアログが表示されないようにするには、データ入力オプション設定を「常に現在のシステム設定を使用する」もしくは「常にファイルに保存されている設定を使用する」設定に変更します。
FileMaker Pro 7のスマートクォート機能
May 23, 2005
FileMaker Pro 7では、シングルクォーテンションマークやダブルクォーテンションマークで文字を囲む際に、開く側と閉じる側とで違う記号を使用するように(‘’または“”)クォーテンションマークを入力時に自動変換する「スマートクォート」機能がデフォルトで有効になっています。
このオプション機能を無効にすると、もしくはそれらの記号がないフォントを使用している場合には、普通のダブルクォーテンションマーク(")およびシングルクォーテンションマーク(')が使用されます。
スマートクォート機能を無効にするには、「ファイル」メニューの「ファイルオプション...」を選び、「テキスト」タブ内にある「スマートクォートを使用する」のチェックを外し、OKボタンを押してファイルごとに設定を変更します。
FileMaker Pro 7.0v3用インスタントWeb公開アップデート
May 19, 2005
ファイルメーカー社が「FileMaker Pro 7.0v3用インスタントWeb公開アップデート」を配布しています。
このアップデートは、FileMaker Pro 7.0v3およびFileMaker Developer 7.0v3向けのもので、インスタントWeb公開に使用するWebプラグインをバージョン7.0v5に更新します。
Webプラグイン 7.0v5では、インスタントWeb公開で1画面に表示されるレコードの数が、リスト形式では25、表形式では50になり、FileMaker Server Advanced 7.0v3と挙動が一致するように変更されています。その他、新しいマスターレコードの作成と同時に関連レコードを作成できない問題が修正され、安定性が向上しています。
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Knowledge Baseがリニューアル
May 13, 2005
FileMaker, Inc.のWebサイトで掲載されている、FileMaker製品ラインに関する各種情報がまとめられた「FileMaker Knowledge Base」が2005年5月5日にリニューアルされていました。
検索機能が強化され、関連する記事がリストされるようになるなど、以前に比べて目的の内容が探しやすくなり、その他にもいくつか機能が用意されています。
FileMaker 7 製品ラインがMac OS X v10.4に対応していることが記載された記事も掲載されています。なお、関連する情報として、FileMaker Server 7およびFileMaker Server 7 AdvancedがMac OS X Server v10.4にも対応していることもすでに案内されていました。
FileMaker Pro 7はMac OS X v10.4 “Tiger”と互換
May 02, 2005
ファイルメーカー社が2005年4月30日に、FileMaker Pro 7はMac OS X v10.4 “Tiger”と互換性があることをニュースリリースで案内しています。
ニュースリリースでは上記の他、Mac OS X v10.4 “Tiger”の中の2つの代表的な新機能であるDashboardおよびAutomatorを、FileMakerで将来サポートする計画があることについて言及されています。
なお、FileMaker Server 7 Advancedについては、このニュースリリースでは特に明記されていません。
(2005/05/13追記:FileMaker Server 7およびFileMaker Server 7 Advancedが、Mac OS X v10.4ならびにMac OS X Server v10.4に対応していることがFileMaker, Inc.のWebサイトですでに案内されていました。)
スクリプトのヒントと考慮事項 (5)
April 26, 2005
FileMaker 7においてWeb経由でデータ変更を行うスクリプトを実行する場合には、スクリプトの最後に「レコード/検索条件確定」スクリプトステップを含めて、すべての変更が保存されるようにすることが推奨されています。
FileMaker Proクライアントによる接続と違い、Webユーザーはサーバーと常に直接接続されているわけではないため、すべてのデータ変更は、データをサーバーに送信、保存するまで反映されません。
何らかのデータ変更を行うスクリプトステップを使用している場合には、「レコード/検索条件確定」スクリプトステップを含める必要がありますが、それには「切り取り」、「コピー」、「貼り付け」などのスクリプトステップも含まれます。
Extending the functionality of FileMaker Server 7 Advanced
April 22, 2005
FileMaker, Inc.のWebサイトで、FileMaker Server 7 AdvancedのカスタムWeb公開で利用できるXSLTの機能を拡張する方法について記述されたPDFファイルが公開されています。あわせて、この文書に関連するファイル(bsf.jar、js.jar)も配布されています。
文書のタイトルは「Extending the functionality of FileMaker Server 7 Advanced Custom Web Publishing with Server-Side Scripting」で、XSLTを使用したカスタムWeb公開の機能を拡張する方法について記述されています。
この文書では、XSLTの機能を拡張する方法の1つとして、JavaScriptやPythonなどといったスクリプト言語でサーバーサイドの処理を実装できることが解説されていて、あわせてサンプルのXSLTスタイルシートも掲載されています。
上記の拡張性は、XSLTプロセッサーのXalan-Javaがもたらしてくれるもので、これにより従来のCDMLでは実現できなかった機能を実装できるようになったり、様々な機能を利用することができます。
(2006/05/02追記:FileMaker Server 8 Advancedでは上記の拡張機能が標準でサポートされるようになりました。)
cookiesノードセットのXMLネームスペース
April 07, 2005
FileMaker Server Advanced 7.0v3で新たに利用できるようになったcookiesノードセットのXMLネームスペース(名前空間)は、「http://www.filemaker.com/xml/cookie」です。
XSLTスタイルシートでcookiesノードセットを使用する場合には、<xsl:stylesheet>エレメント(要素)のxmlns属性を使って必ずこのネームスペースを宣言し、ネームスペースには対応する接頭辞(例:fmc)を指定する必要があります。
(ネームスペース宣言の例)
<xsl:stylesheet xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform"
xmlns:fmrs="http://www.filemaker.com/xml/fmresultset"
xmlns:fmc="http://www.filemaker.com/xml/cookie"
exclude-result-prefixes="xsl fmrs fmc"
version="1.0">
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)
7.0v3 Web公開アップデートの変更点 (4)
April 06, 2005
FileMaker Server Advanced 7.0v3では、FileMaker XSLT拡張関数のget_cookieおよびget_cookies関数の仕様が変更されました。
fmxslt:get_cookie関数は、指定したCookie名を持つcookiesノードセットを返します。また、fmxslt:get_cookies関数は、クライアントによって提供されたCookieがすべて含まれるcookiesノードセットを返します。
どちらの関数も次のようなノードセットを返し、fmxslt:get_cookies関数では複数のcookieエレメントが含まれたノードセットを取得できます。
<cookies xmlns="http://www.filemaker.com/xml/cookie">
<cookie name="cookie1">value_of_cookie1</cookie>
<cookie name="cookie2">value_of_cookie2</cookie>
</cookies>
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)